UFC292:第10試合・ニール・マグニー vs. イアン・マシャド・ギャリー

ウェルター級。マグニー11位、ギャリー13位。

マグニーはUFC10年で30戦して21勝9敗。ランカーとしても長いが、6年前にランキング6位まで上がって以降、じわじわ下がりつつある。上位ランカーには勝てず、下位ランカー・ランク外相手には勝つというのが続いている。グラウンドも決して苦手ではないのだが、ブラジル人黒帯柔術家とは相性が悪く、寝技で一方的に攻められて負ける試合が多い。前戦はUFCデビューから3連勝中のフィル・ロウ相手にケージに押し込む展開が続いてのスプリット判定勝ち。36歳。

アイルランドのギャリーは5月にダニエル・ロドリゲスを破りランキング入り。昨年4月にUFCデビューしてから13ヶ月で4連勝。ローカル時代も含めてここまで12戦全勝で、ネクストマクレガーの呼び声も高い。バックボーンはキックと柔道。ここまでは勝ってもダウンを奪われたりと苦戦することも多かったが、ロドリゲス戦は1Rにハイキックを打ち込み、追撃のパンチでダウンを奪ってのKO勝ち。25歳。

当初はランキング8位のジェフ・ニールと対戦予定だったが、ニールの体調不良により欠場。試合10日前に急遽マグニーの出場が決まった。ギャリーは前戦の勝利後にマグニーとの対戦をアピールしており、思わぬ形で希望がかなったことになる。オッズはギャリーが大幅フェイバリット。

カーフで足を払って倒したギャリーだが、グラウンドには行かず立たせた。またカーフでスリップダウンするマグニー。また立つ。プレスするギャリー。スピーディーなミドルを入れた。右を打ち込むギャリー。またカーフ。四つに組んだマグニーだが引き剥がした。またカーフ。関節蹴り。距離を取りカーフを続けるギャリー。マグニー組んだが、ギャリーがケージに押し込む。足をかけたマグニー。ギャリーテイクダウンするが、やはり深追いせず立たせた。ギャリーワンツー。カーフ。またカーフでスリップダウン。マグニーシッティングガードのまま近づいていくが、スタンドに。ギャリーの前蹴りが顔面に入るがマグニーキャッチ。しかし切られた。またカーフ。効いてる。ケージに詰めたギャリー。左ミドルからワンツー。ホーン。

1Rギャリー。

2R。詰めてきたマグニーだが、ギャリーは距離を取りつつカーフキック。そして左ミドル。またカーフ。完全に効いた。詰めたギャリーだがマグニー前に出て組み付いた。ボディロックしてケージに押し込むと、脇をくぐってバックに。スタンドバックからテイクダウンを狙う。しかしギャリー正対。ケージに押し込む体勢に。離れた。即カーフ。左ハイ。カーフを蹴られてもう左足が効かないマグニー。ケージを背負う。ほとんど片足のマグニーに打撃を打ち込む。ケージ際から逃れられないマグニー。ホーン。

2Rギャリー。

3R。マグニーからパンチで距離を詰めるが、ギャリーのパンチを貰うと足の踏ん張りが効かず尻もち。立たせるギャリー。ケージに追い込むとまたカーフ。パンチで追い込むギャリー。カーフでスリップダウンさせると、そこでさらに足を蹴るギャリー。立ったマグニーだが、すぐまたケージに追い込まれる。カーフ。組もうとしたマグニーだが引きはがすギャリー。ほとんど片足になっているマグニー。前蹴りが顔面にヒット。四つに組んだがギャリーがテイクダウン。サイドについた。残り30秒。残りわずかでハーフからギロチンを狙ったがタイムアップ。

30-26×2、30-24の大差でギャリー勝利。

しかしあそこまでカーフで追い込んでいたならフィニッシュしてほしかった。マグニーはカーフで足が効かない状態だったので、もっと早くグラウンドで仕留めに行っても良かったのでは。

試合後、今度はスティーブン・トンプソンを挑発。

30-24つけたジャッジは全ラウンド10-8。1Rはまだ10-8はない気がした。

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