UFC on ESPN+83:オッズ/予想と展望

マックス・ホロウェイ 1.13
ジョン・チャンソン 6.00
アンソニー・スミス 2.10
ライアン・スパン 1.77
ギガ・チカゼ 1.40
アレックス・カサレス 3.05
中村倫也 1.13
ファーニー・ガルシア 6.50
エリン・ブランチフィールド 1.68
タイラ・サントス 2.24
ジュニア・タファ 1.70
パーカー・ポーター 2.20
ワルド・コルテス・アコスタ 1.40
ルーカス・ブジェスキー 3.05
風間敏臣 2.40
ギャレット・アームフィールド 1.60
チディ・エンジョクアニ 1.95
ミハル・オレクシェイチュク 1.87
ソン・ケナン 3.75
ロランド・ベドーヤ 1.29
ビリー・ゴフ 2.14
木下憂朔 1.74
リャン・ナ 4.90
J.J.アルドリッチ 1.19
チェ・スンウ 1.59
ヤルノ・エレンス 2.42

メインはフェザー級ランキング1位で元王者のホロウェイと、タイトルに2度挑戦したコリアンゾンビ・チャンソンが対戦する一戦。

前戦でヴォルカノフスキーのタイトルに挑戦したチャンソンだが、内容は見せ場のない完敗で、それ以前のブライアン・オルテガ戦もダウンを奪われての完敗。このところの力の衰えが顕著で、このカードが発表された時も、ファンからはミスマッチだという批判の声が大きかった。チャンソンはヴォルカノフスキーに敗れた後に、あと1試合、地元韓国で試合をしたいと、暗に引退試合を仄めかしていた。今年2月に韓国大会が予定されていたものの、チャンソンが怪我で出場できなくなったことで大会自体が消滅。今回が1年4ヶ月ぶりの試合となるが、少なくとも今回はラストマッチになるとは(現時点では)明言していない。それどころか、ホロウェイがランキング1位なのだから、勝てばヴォルカノフスキーの王座への再挑戦も十分にあり得る。とはいえ、オッズは中村倫也の試合と並んで、今大会一番の大差となってしまっている。

ホロウェイKO勝ち。

2月のRoad To UFCバンタム級決勝で対戦した中村倫也と風間が同日UFCデビュー戦を行う。Road To UFC決勝から半年が経つが、他の優勝者(インドのアンシュル・ジュブリ、韓国のリー・ジョンヨンとパク・ヒョンソン)の試合が決まっていないのが意外。

レスリングでU23世界選手権を制し、MMAデビュー時からUFCでの活躍を期待されていた中村がいきなりメインカードでデビュー。昨年突然開催されたRoad To UFCは中村のための企画と言っても良かったが、トーナメントは初戦は明らかに一枚落ちるインドネシア勢で、準決勝と決勝の相手は日本人。中村は底を見せることないまま、すべて1Rで完勝したが、対世界でどこまで通用するかが見られるのは、UFC本戦までお預けとなった。今回の相手ガルシアはコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約したが、UFCではここまで0勝2敗。これでも中村にとっては過去最強の相手ではあるが、上を狙う中村にとっては、今回もまた実力の底を見せてはいけない相手。

その中村に敗れた風間はRoad To UFCの直前のPOUND STORMでまさかのKO負け。トーナメント初戦は一本を取れなかったことを反省するレベルの中国勢に勝利して勝ち上がったが、準決勝は相手の体重オーバーで不戦勝、決勝は中村に秒殺KO負けと、Road To UFCではUFC本戦で戦えるという証明をしたとは言えない内容だった。相手のアームフィールドも、昨年7月に計量2日前に階級上のフェザーでUFCと契約した選手で、健闘はしたものの2R肩固めで一本負け。両者ともに、勝つことで堂々とUFCファイターとして名乗ることが出来る試合。

木下は昨年コンテンダーシリーズで3RKO勝ちしてUFCと契約。初の海外でも豪快な勝利を見せてUFCでの活躍も期待されたが、2月のUFC初戦はUFC0勝1敗のアダム・フューギットにレスリングで押される展開から、パンチを貰ってダウンし、グラウンドでのパウンド・肘連打でKO負け。組み技のレベルアップを急がないと、このままでは1勝も出来ないままリリースされてしまう。あれから半年、UFCファイターも多く所属するキルクリフFCでトレーニングを積んだことで、自分の今の立ち位置もわかっているはず。相手のビリー・ゴフは木下が出場するより前の、昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約したが、負傷で試合が流れ、今回がUFCデビュー戦となる。MMA8勝2敗で、8勝のうち6KO、現在4連続KO勝ちのストライカーだが、MMAを始める前にはレスリングをしていた。これだけ打撃が強い相手にも打撃勝負ができるか、組みにもどこまで対応できるか。日本人3人の中でもっとも崖っぷちな状況だが、またかつての勢いがある戦いぶりが見られることを期待したい。

今回はシンガポールの現地時間に合わせた開催で、第1試合開始は26日の18時から。速報します。

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