UFC on ESPN+83:メインイベント・マックス・ホロウェイ vs. ジョン・チャンソン

フェザー級5分5R。ホロウェイ1位、チャンソン8位。

不動のランキング1位・ホロウェイ。フェザー級では王者ヴォルカノフスキー以外には、10年前にマクレガーに敗れて以降は全勝。前戦も、UFCデビューから10連勝中のアーノルド・アレンを下し、タイトル戦線から後退させている。が、ヴォルカノフスキーには3連敗で、最初の2戦は接戦だったものの、昨年7月の3戦目はジャッジ三者フルマークの完敗で、はっきり白黒がついてしまったため、4度目の対戦を実現させるためのハードルが上がってしまった。年齢的にはヴォルカノフスキーの3歳年下のため、ヴォルカノフスキーが先に衰えてくる可能性もあるものの、18歳からMMAで戦ってきたホロウェイもダメージが蓄積してくる頃かもしれない。31歳。

コリアンゾンビ・チャンソンはキャリア16年の大ベテラン。今年2月の韓国大会に出場する予定だったが、チャンソンの負傷欠場により、韓国大会自体が消滅。そこでの試合が引退試合になるという話もあったが、今回、特に引退の話は出ていない。昨年4月の前戦で(代役とはいえ)ヴォルカノフスキーの王座に挑戦しているチャンソンではあるが、歴戦のダメージによる衰えが明らかで、オッズでは自身過去最大級のアンダードッグとなっている。しかし、今回の試合はチャンソン自身の「強い相手と戦いたい」という要望によるものとのこと。いまだランキング1位のホロウェイを下せば、またタイトルに挑戦するチャンスが回ってこないとも限らない。36歳。

会場は大・チャンソンコール。ボディストレートを入れたチャンソン。ジャブ。飛び込みを見せたチャンソンだが、ホロウェイバックステップしてかわす。チャンソンの右がヒット。さらに踏み込んで左フック。顔面を捕らえている。が、ホロウェイのパンチを貰い効いた。後退。ホロウェイもすぐには攻めない。身長にパンチを打ち込んでいく。ステップがなくなったチャンソン。チャンソン飛び込んで左を一発ヒット。ホロウェイワンツー。ホロウェイワンツー。ヒット。残り1分。チャンソンがシングルレッグを狙ったが距離が遠くかわされる。チャンソンの右フックがヒット。蹴りに合わせて左右のフックを打ち込んだ。残りわずかでパンチで飛び込むチャンソン。ホロウェイも打ち返す。ホーン。

1Rヒット数は五分。

2R。ホロウェイの右が頭部をかすめてチャンソンダウン!ダメージを見て両手を上げて勝利アピールしたホロウェイだがレフェリー止めない。足にしがみついてくるチャンソンだがホロウェイダースチョーク!足をフックさせれば決まるところだが防いでいるチャンソン。諦めて放したホロウェイ。マウントに。チャンソン股下から抜ける。鉄槌を入れるホロウェイだがチャンソン立ってスタンド。チャンソンパンチを出していくが明らかにスピードがない。ホロウェイの右がヒット。ぐらついたがなおも出ていくチャンソン。ホロウェイ右ハイ。ボディを入れたホロウェイにチャンソンが右を返す。ホロウェイ右ボディから左を当てる。飛び込むチャンソンに右ミドルがヒット。ホーン。

2Rホロウェイ。KO寸前からなんとか逃げ延びた。

3R。チャンソン勝負をかけて出ていく。玉砕ラッシュ。左右のパンチを振る。下がるホロウェイ。追いかけて出てくるチャンソンだが、そこにホロウェイの右フックがビッグヒット!もんどりうって倒れたチャンソン。KO!

長くは持たないと見て勝負をかけたチャンソンだったが、ホロウェイのフルスイングの右をもらい散った。

敗れたジョン・チャンソンは引退表明。退場するチャンソンに、入場テーマが流され、観客が大合唱で見送る。

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