ライトヘビー級。スミス8位、スパン10位。
メインに登場するチャンソン同様、スミスも歴戦のベテラン。19歳でMMAデビューし、Strikeforceと契約後、UFCに契約移管されたものの1戦でリリース。ローカルでキャリアを積み、UFCと再契約すると、階級をライトヘビーに上げると3連続フィニッシュ勝利でついにタイトル戦までたどり着いた。が、試合はジョン・ジョーンズに良いところなく判定負け。その後も下位ランカーにはきっちり勝つタイトルコンテンダーの門番的存在となっていたが、ここ2戦はマゴメド・アンカラエフ、ジョニー・ウォーカーに連敗。スミス戦はローで足を骨折しての負け、ウォーカー戦は3Rずっと出ることが出来ない消化不良の負けと調子を落としている。36勝で判定勝ちが2度しかないフィニッシャー。35歳。
スパンはコンテンダーシリーズからUFCデビューし、ここまで7勝3敗。ランキングもじわじわ上げてきていて、スミスと同じ元タイトル挑戦者のドミニク・レイエスに1RKO勝ちしたが、前戦はニキータ・クリロフの三角に捕まって1R一本負け。207cmの長いリーチを持ち、21勝中一本勝ちが12あり、うちギロチンでの勝利が9つ。31歳。
両者は2年前に対戦。スミスがパンチでダウンを奪い、バックを取って1Rチョークで勝利しているが、試合前のスパンの無礼な言動に腹を立てていたスミスが試合後も収まらずに口論に発展した。一応、直後に両者は和解しノーサイドとなったが、スパンはこの件を根に持って、昨年11月のレイエス戦でKO勝ちした後にもスミス戦をアピールしていた。が、両者ともに負けてランキングを下げた状態で実現することに。
ムエタイの構えから蹴りを出していくスミス。カーフ。パンチで飛び込んだスミス。スパン組んだが、スミスが投げを狙う。こらえて離れた。スミスの左がヒット。しかしスパンが詰める。ケージを背負うスミス。しかし右を当てたスミス。カーフキックで足を取られたスパン。右オーバーハンドから前蹴りを見せるスミス。またカーフ。足が流れるスパン。スパンの蹴りをキャッチして軸足にロー。スリップダウンから立ち上がるスパンにパンチをヒットさせた。またカーフを入れたスミスだが、そこに右オーバーハンドを合わせるスパン。スパンの左がヒットし、スミスタックルに。スパン得意のギロチンに抱えたが、倒され外れる。ハーフで固めたが、足を抜こうとした瞬間にスパン立ち上がり脱出。またカーフを入れたスミス。ちょっと嫌がっているスパン。さらにカーフ。ホーン。
1Rスミス。だが僅差。
2R開始と同時にスミスがまたカーフ。インロー。踏み込んで右。が、スパンのパンチをもらい頭を抱えたスミス。スパン飛び膝。下になるスミス。潜ろうとするが、スパン足を引き抜いた。が、スミス立たずに顔をしかめている。スパン上になりパウンド。また潜ろうとするスミスだが、スパンこらえて肘。鉄槌。また離れたスパン。ブレイク。スミスちょっと心が折れかけているか。ガードを固めて出るが、スパンのパンチ・蹴りをもらう。またカーフ。スミス左目が腫れている。スミス残り15秒で右を打ち込んだ。そしてまたカーフ。ホーン。
2Rスパン。
3R開始前にスミスの腫れた左目のドクターチェック。続行。開始前にハグする両者。スミスまたカーフ。ジャブ。またカーフを出したが右を入れるスパン。カーフを出しているものの、思い切り蹴れていないのか、そこまで効いた様子がない。スパンじわじわ詰めてジャブ。両者行けない。見合いと単発の打撃が続く。スパンの右がヒットし、一瞬ぐらついたスミス。ノコrい1分。スパンの左がヒット。詰めてきたスパンに右を合わせたスミス。両者行けないままタイムアップ。
29-28スパン、29-28スミス、29-28スミス。スプリットでスミス勝利。
会場はブーイング。だが3R次第だし、両者とも決め手がなかったのでどちらもあり得た。リベンジに燃えているはずのスパンが攻めるべきだった。スミスは2Rのパンチで目を負傷してから弱気になったように見えたが、なんとか持ち直した。