UFC on ESPN+83:第11試合・ギガ・チカゼ vs. アレックス・カサレス

フェザー級。チカゼ9位、カサレス15位。

キック王者からMMAに転向したチカゼ。2018年にコンテンダーシリーズに出た頃は、まだプロデビューから2年半で、MMAに対応しきれておらず、チョークで一本負け。しかし翌年UFCに参戦すると、次第にテイクダウンディフェンスが向上して得意の打撃でKOする試合が増え、7連勝でランキング入り。昨年1月にランキング5位のカルヴィン・ケイター戦が組まれ、勝てばタイトル挑戦圏内に入れるところだったが、ケイターに間合いを詰められてタックル・打撃でスタミナを削られ完敗で、UFC初黒星。負傷欠場があり、1年7ヶ月ぶりの試合となる。34歳。

ベテランのカサレスはUFC29試合目。ランキング末端間際でしぶとく生き残っている。ランカー相手の勝利はないものの、ここ最近の戦績は7勝1敗と、中堅以下には力の強さを発揮している。前戦は2ヶ月前のダニエル・ピネダ戦で、早々にスタミナ切れしたピネダにスタンドの打撃を入れて判定勝ち。35歳。

ミドルを入れたチカゼ。ボディから顔面にパンチを放つカサレスだが、チカゼインロー。カサレスまたワンツー。プレッシャーをかけてくる。バックブローヒット。チカゼ右ハイ。ここまで様子見のチカゼ。右を一発ヒットさせるが、まだ出ていかない。カサレス飛び込んでアッパー。チカゼミドル。先手を取るのはカサレス。カサレスはジャブを打ち込む。チカゼの右ハイは右に回ってかわしたカサレス。ローからハイを入れたチカゼ。残り1分。右を打ち込んだチカゼ。ちょっとずつ手数が増えてきた。チカゼ残り10秒で詰めたが、カサレスのパンチを貰う。ホーン。

1Rヒット数はほぼ五分。

2R。最初から出てきたチカゼ。しかしやはり詰めるだけで手が出ない。カサレス左を打ち込む。カサレスサイドキック。チカゼ右をヒット。カサレス左ミドル。チカゼ右ハイから左ストレート。カサレスの右にチカゼが右を返す。さらに右ミドル。ちょっともらったカサレスだが、すぐに距離を詰めてパンチを出し、ペースを握らせない。チカゼの右がヒット。チカゼミドル。カサレスステップインしてジャブ。ストレート。手数を出していくが、チカゼのパンチがかすめてちょっとバランスを崩した。残り10秒で詰めたチカゼ。ハイはブロックするカサレス。ホーン。

2Rもヒット数は僅差だが、ややチカゼか。

3R。出てきたカサレスに右がヒット。カサレス飛び込んで左ストレートから左ハイ。右ボディを入れたカサレス。ワンツーがヒット。チカゼ詰めて打ち返す。インロー。カサレスまた飛び込んでパンチを打ち込む。チカゼ飛び込んで右をヒット。カサレスがバックスピンキックで背を向けたところにパンチを入れるチカゼ。残り1分。カサレス手数を出していく。またバックブローを狙ったカサレスだが、チカゼがそこにワンツーをヒット。カサレスのバックスピンキックは不発。逆にチカゼがバックスピンキック。タイムアップ。

三者フルマークでチカゼ勝利。

カサレスはランカー最弱(まあ15位だし)ながら、飛び込みや回転技などでチカゼに思うように攻めさせなかった。結果としてはフルマークの判定負けだが。

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