UFC on ESPN+84:セミファイナル・マノン・フィオロ vs. ローズ・ナマユナス

女子フライ級。フィオロ2位、ナマユナスはストロー級の2位。

フィオロはUFCデビューから5連勝中。先週、UFCデビューから6連勝を飾った同じ女子フライ級トップランカーのエリン・ブランチフィールドはグラップラーだが、フィオロは空手でフランス代表入りしていたストライカー。フランスでは長くMMAが禁止されていたため、今回がMMAでは初の地元での試合となる。前戦は昨年10月、シェフチェンコの王座に挑戦し敗れてから4連勝中のケイトリン・チューケイギアンと対戦。打撃の手数で上回っての判定勝ち。5連勝でランキング1位を下したので、タイトル挑戦は確実かと思われたが、アレクサ・グラッソに先を越された上に、シェフチェンコがグラッソに敗れてダイレクトリマッチが組まれたことで、タイトル挑戦のチャンスが遠のいた。33歳。

ナマユナスはヨアンナ・イェンジェイチック、ジャン・ウェイリーという2大UFC無敗王者を1RKOで下して王者となり、初防衛戦のダイレクトリマッチでも勝利したが、いずれも2度目の防衛戦で敗れて王座から陥落している。ウェイリーには1度目はハイキックでKO勝ち、2戦目は接戦となったがスプリット判定勝ちで王座防衛。が、かつてTUF決勝の初代王座決定戦で対戦したカーラ・エスパルザには、両者ほぼ手が出ない展開で判定負け。体が大きくなり減量がきつくなってきたことと、上位陣とは複数回対戦している選手が多く、モチベーションを求めてフライ級に上げる。勝てば一気にフライ級の挑戦者候補となる。31歳。

パンチで出るフィオロ。ナマユナスもジャブで牽制。サイドキックを見せたのはナマユナス。ロー。今日はパンチ主体のフィオロ。ジャブがヒット。踏み込んでアッパーを入れるナマユナスにジャブで迎撃するフィオロ。ナマユナスタックル。切ったフィオロ。ジャブからフィオロが関節蹴り。ナマユナスの左がヒット。しかし打撃ではやや押され気味の展開。お互い攻撃が単発。左を放つナマユナス。フィオロもパンチを打ち返す。左ハイはナマユナスがブロック。残り1分。詰めようとするナマユナスにジャブを合わせるフィオロ。ナマユナスシングルレッグ。足を引き抜いて切ったフィオロ。ジャブからワンツーを入れたフィオロ。サイドキック。ホーン。

1Rフィオロ。

2R。打撃戦からフィオロのワンツーが入りバランスを崩したナマユナス。ケージに押し込みながらパンチを入れるフィオロ。ボディへの膝。これも効いた。離れるナマユナス。ナマユナス詰めていく。距離を取るフィオロ。右ミドルから右フック。フィオロがジャブを打ち込む。右ハイ。ナマユナスの右がヒットしぐらついたフィオロ。すかさず組み付いたナマユナスだが、引き剥がし離れた。フィオロが右ハイ、ジャブ。が、頭が当たりフィオロが側頭部をカット。再開。ナマユナスのタックルは切られる。フィオロサイドキック。ワンツー。ナマユナスの打撃の間合いになる前に打っていく。ホーン。

2Rフィオロ。ナマユナス、打撃を効かされピンチに陥ったところから盛り返す場面もあったが、フィニッシュが必要に。

3R。打撃戦からナマユナスタックル。切られた。またタックル。しかし倒せず。フィオロ距離を取り出した。ナマユナスはフィオロが飛び込むところにカウンターを狙うが、時間が過ぎていく。フィオロ逃げ切り体勢。からの飛び込んでパンチ連打。ナマユナス手が出ない。追いかけて手を出しても空振り。パンチで出たナマユナス。フィオロスリップしたがナマユナスが組み付くとケージでこらえてボディに膝を入れ離れる。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でフィオロ勝利。

2Rまでリードしたフィオロ、最後は距離を取っての逃げ切り。勝ったが、ブランチフィールドとどちらが挑戦者にふさわしいかは微妙に。

ナマユナス、体格差もあり、フライ級ではきつい印象だった。

タイトルとURLをコピーしました