140ポンドキャッチウェイト。
2019年にフランス人初の女性UFCファイターとなったフェイリン。しかしここまでは3連敗。ローカル時代はバンタムでも試合をしているが、UFCでの3戦はすべてフェザー級(バンタムで組まれた試合が体重オーバーにより中止になったこともある)。今回はバンタム級だったが、3週間前に相手が欠場したことでキャッチウェイトに。デビューから2戦はテイクダウンされると一方的に攻められ1Rフィニッシュ負け。3年ぶり復帰戦となった今年1月の試合は、本来バンタム級の相手に1Rこそ体格差を利して打撃で攻めたものの、2R以降はスタンドで下がり気味になり判定負け。地元開催のイベントがなければリリースされていただろう。39歳。
代役でUFCと契約したカバウカンチはブラジル出身。12歳の時にポルトガルに移住し、両国の国籍を持っていて、ポルトガル国籍としては初の女子UFCファイターとなる。今年4月にLFA女子バンタム級王座決定戦で勝利している。キャリアで5勝1敗で、負けた相手は昨年のPFL女子ライト級ベスト4のマルティナ・インドロヴァ。バックボーンはキック、ムエタイで、5年前にMMAに転向した。26歳。
アウェイのカバウカンチに入場から大ブーイング。
スタンドでプレスしていくフェイリン。ケージ際まで下がるカバウカンチ。パンチを出していく。カバウカンチは下がりながらカーフキック。ジャブから右を打ち込むフェイリン。両者やや間合いが遠い。パンチがギリギリ顔面に届いていない。カバウカンチの下がりながらの蹴りがヒットしている。残り40秒を切ってフェイリンのアイポークがありタイムストップ。再開後、圧を強めて出ていきパンチを出していくフェイリンだが、距離を取られてガードの腕にヒットするのみ。ホーン。
1Rカバウカンチ。
2R。また距離を取りローを入れていくカバウカンチ。ケージに詰まったがサークリングして打ち込ませない。ワンツーを入れたカバウカンチ。フェイリンパンチ連打で詰めたが、距離を取られかわされる。飛び込んで右を入れたカバウカンチ。フェイリンローをキャッチしてタックルに入るが切られた。カーフもそこまでダメージはないかもしれないが、手数を取られている。ホーン。
2Rカバウカンチ。フェイリン出られなくなった。
3R。カバウカンチがパンチもヒットさせるようになってきた。ワンツーがヒット。さらにカーフ。フェイリンのパンチは相変わらず顔面まで届いていない。カバウカンチワンツーから前蹴り。カーフから左フック。フェイリン首相撲に捉えたが、アッパーで引きはがすカバウカンチ。フェイリンが残り30秒でタックルに入るが、切られてバックに回られる。放した。終盤さらにパンチをヒットさせたカバウカンチ。タイムアップ。
三者フルマークでカバウカンチ勝利。
カバウカンチがUFCデビュー戦勝利。相手が0勝3敗のフェイリンなので今後UFCで通用するかはまだわからないが、体格差をものともせず快勝。
フェイリンは地元で負ければほぼリリース確定、年齢的には引退の可能性もある中で、最後まで被弾覚悟で出ていくことができなかった。