UFC on ESPN+85:第8試合・ダニエル・ゼルフーバー vs. クリストス・ジアゴス

ライト級。

メキシコのゼルフーバーは一昨年9月のメキシコ独立記念日付近に行われたコンテンダーシリーズで判定勝ちしてUFCと契約。UFCデビューは1年後となる昨年9月だったが、トレイ・オグデンに判定負けでキャリア初黒星。4月にベテランのランド・バンナータに判定勝ちしてUFC初勝利を挙げると、3年連続3度目の独立記念日イベント出場を果たす。オグデン戦は終始手数が少ない展開で、3Rに入ってからようやく打撃で出ていったものの、攻めが単調で見切られていた。バンナータ戦は1Rに膝でダウンを奪い、パウンドラッシュでほぼKOという内容だったものの凌がれ、ラッシュでスタミナ切れしたのもあって2R以降は失速しての判定勝ち。今回も1勝1敗ながらメインカードに抜擢されているものの、ここまで2戦の内容はゴールデンボーイという異名にはふさわしいものとは言えない。身長185cm、リーチは196cmとライト級では破格。24歳。

33歳のジアゴスは9年前に今のゼルフーバーと同じ24歳でUFCと契約。1勝2敗で早々にリリースされた(その時負けた相手はギルバート・バーンズと、クリス・ウェイド)。ローカルでキャリアを積み、2018年に再契約。初戦はチャールズ・オリヴェイラにチョークで敗れたが、2戦目は廣田瑞人に判定勝ち。再契約後は5勝4敗と、わずかに勝ち越している。バックボーンはレスリング。前戦は元WSOF王者リッキー・グレンに秒殺KO勝ちで、UFCでは初のKO勝利。

アゴスは前座寄りの中堅ではあるが、ルーキーには荷が重い。ゼルフーバーがどこまでできるかが問われる一戦。

詰めてきたゼルフーバー。プレスされ下がるジアゴス。飛び込みにフックを合わせようとしたゼルフーバー。ジアゴス飛び込んで左をヒット。また飛び込んでワンツー。じわじわ出るゼルフーバー。しかしまたジアゴスのパンチをもらって効いた!距離を取るゼルフーバー。追いかけてパンチを放つジアゴスだが、立て直したゼルフーバー。また詰めていくと、今度は蹴りを出していく。ジアゴスの右がヒット。ジアゴスタックル。脇を差して切ったゼルフーバー。ローを入れたゼルフーバー。ジアゴスのワンツーがヒット。残り1分。またプレスするゼルフーバー。飛び膝。かわしてタックルに入ったジアゴスだが切られた。ジャブを一発出したゼルフーバー。カーフ。ホーン。

1Rジアゴス。ゼルフーバー、テイクダウンを警戒しているのか、手数が少ない。

2R。ゼルフーバー圧を強めてきた。蹴りも出していく。ワンツー・前蹴り。手数がました。カーフ・前蹴り。左右のパンチ連打がヒット。ジアゴスタックル。シングルレッグ。こらえるゼルフーバー。サバ折りしたジアゴスだが、差し返してこらえたゼルフーバー。離れる。パンチ・カーフを入れる。ジャブ。前蹴り。タックルを受け止めたゼルフーバーがアナコンダ!ジアゴスタップ!

1Rは押されていたゼルフーバーだが、2Rは打撃を打ち込み、タックルを切って一本と完璧な出来。メインカード抜擢の期待に応える勝利。

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