バンタム級だったが、ロドリゲスが4ポンドオーバー。
ロドリゲスは階級上のフェザーで代役デビューし判定負けした後、本来のバンタムに戻して2連勝中。今年4月の前戦は、UFC287のメインカードでUFC最年少・ロザスJr.の咬ませ犬役で登場。UFC2戦目のロザスJr.に対し、1Rはテイクダウンからバックを奪われてピンチだったものの、2R以降スタミナ切れしたロザスJr.から逆にバックを奪う展開で判定勝ちした。7月にサーイマンとの対戦が組まれていたが、試合2週間前に欠場している。コンテンダーシリーズも含め、直近でバンタム級で4試合しているが、うち3戦で体重オーバーしている。25歳。
南アフリカのサーイマンはUFCデビューから3連勝中。バックボーンはキック。ここまでの3戦はすべて同郷で同じジムのドリカス・デュ・プレシと同時出場で、両者ともに勝利してきたが、今回はデュ・プレシが負傷欠場中のためソロ活動となる。バックボーンはキックで、KO勝ちの多いストライカー。しかしややテイクダウンディフェンスには穴がある。前戦は、ロドリゲスの代役でTUF出身のテランス・ミッチェルに、いきなりタックルでテイクダウンされたが、下から仕掛けて攻めさせず、上を取り返すとミッチェルが失速していてパウンドでKO勝ち。同門のデュ・プレシともども、南アフリカを背負って立つ期待がされているスター候補。22歳。
オッズはロドリゲスがフェイバリット。
距離を取り蹴りで牽制するサーイマン。ロドリゲスが詰める。膝。組み付いたが、サーイマンが離れ際にパンチを入れる。また詰めるロドリゲス。パンチ3連打。バックブロー。サーイマンがバック肘を返したが、組んだロドリゲスがテイクダウン。立とうとするサーイマンにダースチョークで引き込む。反転して返したサーイマン。逆にがぶってダースの体勢になるが、離れて立ったロドリゲス。スタンドで出るのはロドリゲス。またバックブロー。腹に膝。サーイマンが出るところに右フックを合わせるロドリゲス。サーマンの蹴りをキャッチしたが、テイクダウンは防いだサーイマン。ロドリゲス右ハイ。サーイマン左右の蹴りを返す。ロドリゲスパンチからケージに押し込むとタックル。スタンドバックに。正対して切ったサーイマン。ロドリゲス右ミドル。サーイマンもパンチを返す。肘で飛び込んだロドリゲスだがサーイマン至近距離から膝。ワンツー。バック肘からバックスピンキック。残り10秒でサーイマンタックル。切ったロドリゲス。ホーン。
1R打撃の手数でサーイマン。しかし攻防はほぼ互角。
2R。サーイマンキョロを取りロー。間合いを詰めるロドリゲス。飛び膝。サーイマン受け止めてボディロックからテイクダウンを狙ったが、ロドリゲス切った。詰めたロドリゲスがパンチを入れる。サーイマンまたタックル。またがぶったロドリゲスがアナコンダチョーク。引き込んで絞める。しかし回転して切ったサーイマン。上に。スクランブルで逃れようとするロドリゲスからバックマウント。が、反転して上を取り返したロドリゲスが逆に四の字バックを取る。パウンドを入れる。サーイマンが反転したところに三角。サバいてパスするサーイマンだが、ロドリゲスまたスクランブルでバックに回る。ハーフバックからパウンド。サーイマンちょっと動きが鈍くなったか。立ったサーイマンがスタンドバックを取られた体勢から前転して外ヒールへ。回転して防いだロドリゲス。立ったサーイマン。パンチで出るがホーン。
2Rはバックキープの時間が長かったロドリゲス。
3R。ロドリゲスがパンチで出る。飛び膝。ケージを背負うサーイマン。手を出すサーイマンだが左ボディがヒット。サーイマンタックル。ボディロックからテイクダウンを狙うが、ロドリゲス小手を巻いて凌いだ。パンチで出るロドリゲス。右ミドル。サーイマンも打ち返している。パンチで出る。ガードの上だが手数を出している。ワンツー。ロドリゲスも打ち返す。四つに組んだサーイマンに膝。サーイマン疲れもあると思うが手を出し続ける。膝を入れたロドリゲスをプッシングで倒したサーイマンだが、タックルで逆に上を取る。サーイマンすぐ立った。残り1分。先に手を出すサーイマン。まだわからない。手を出すサーイマン。ロドリゲスも打ち返す。タイムアップ。
3Rは拮抗したまま終わった。どちらに入るか。
30-27×2、29-28の3-0でロドリゲス勝利。
2試合続けて無敗の若手有望株を体重オーバーで下したロドリゲス。試合自体はお互い攻め続けての好勝負だっただけに、ロドリゲスが減量を早めに諦めることで、最後のスタミナを残して勝ったのには若干モヤモヤする。