UFC294:第8試合・ティム・エリオット vs. ムハンマド・モカエフ

フライ級。エリオット10位、モカエフ11位。

7年前のTUF決勝で扇久保を破り、王者DJに挑戦したエリオット。その後はランキング下位か、ランク外の挑戦を受ける試合ばかりだったが、6勝5敗で勝ったり負けたりと、じわじわ下降しながらもランキングを維持している。ギロチン・アナコンダ・ダースなどが得意。フライ級最年長の36歳。

マチュア24連勝、プロでも9連勝中・UFC4連勝中のモカエフだが、前戦はUFCデビューのジャフェル・フィーリョに苦戦し、3Rに膝十字を完全に極められたものの、意地で耐えきった。ニアフィニッシュだっただけに、そのままフルタイムになれば判定は分からなかったが、残り1分を切ってからチョークで逆転勝利。無敗記録を伸ばした。圧倒的なレスリング力を武器に、打撃で攻め込まれるとタックルで凌ぐスタイルだが、それが通用しない相手だとどうなるかはまだ未知数。2000年生まれの23歳。

体を振りながら出るエリオット。モカエフ飛び込んでパンチを入れたがエリオットがテイクダウン。ハーフに。腕を掴むモカエフに肘を入れる。立ったモカエフ。詰めて左を入れた。飛び込んでワンツーからタックル。エリオット切った。パンチで出たエリオットにタックル。しかしがぶって切ったエリオット。がぶりから膝。手のひらをついているかどうか微妙な体勢だったが、レフェリー反則として止めた。注意のみで再開。モカエフパンチからタックル。今度はドライブしてテイクダウン。エリオット得意のギロチンに抱えている。が、放した。残り40秒。細かいパウンドを入れるモカエフ。大きいパンチを入れられないままホーン。終了後にエリオットがモカエフを押す。何か挑発されたか?

1Rややエリオット。

2R。モカエフいきなりタックル。エリオットギロチン!かなり絞めたが抜けた。エリオット下から肘。モカエフも上からパウンド。両者上下でコツコツ打ち合う。互角なら上のモカエフが優勢になる体勢だが。一度離れたモカエフがガードに飛び込んだが、そこにカウンターの三角!がっちり入っている!モカエフリフトすると頭から落とした。三角が外れたが、またガードに戻すエリオット。上から細かいパウンドを入れるモカエフ。下からホールドするエリオット。ホーン。

2Rはギロチン・三角が惜しかったエリオットだが、終始上でコントロールし続けたモカエフとどちらに入るかは微妙。

3R。エリオットが詰めてきた。モカエフタックル。がぶったエリオット。頭部に膝。が、モカエフが床に手を着いておりグラウンドとみなされ反則に。しかしそもそも反則ではないとみなされたのか、減点なしで同じ体勢からの再開。がぶるエリオットを投げて上を取ったモカエフ。残り3分。下で攻めさせないエリオットだが、モカエフハーフから枕を取ってマウント。肩固め。タップアウト!

モカエフUFC5連勝で初のランカー撃破。しかしガードのエリオットに攻めあぐねて、最後フィニッシュしなければ判定ではわからなかった。

勝ったモカエフはカイ・カラフランスとの対戦をアピール。

1R三者エリオット、2Rは一者モカエフ、二者エリオットで、3Rをモカエフが取っても判定負けだった。フィニッシュが必要なところで取っていくのは勝負強い。

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