ライト級。
UFCデビュー戦となるヤヒヤは地元UAE初のUFCファイター。アブダビで開催されているUAEウォーリアーズではライト級王者となり、2度の防衛に成功している(本人のインタビューによると、UAEWラトビアの地域タイトルの模様)。フィーダーショーとして高い評価を得ているUAEウォーリアーズだが、ここまではローカルレベルの相手としか戦っておらず、2017年と2019年にBellatorヨーロッパ大会に出場しているが1勝1敗。キック・柔術のキャリアがあり、キック戦績は22戦全勝。MMA12勝3敗の29歳。
ピークはプロデビュー戦ノーコンテストの後、全試合KOでコンテンダーシリーズに出場。コンテンダーシリーズでもKO勝ちし、今年2月のUFCデビュー戦も大振りのパンチがヒットしKO勝ち。しかし6月の2戦目は9日前に代役出場が決まった13勝6敗のチェペ・マリスカル相手に序盤は荒っぽいパンチで攻めていったが、マリスカルに組み止められ、柔道スローで投げられグラウンドで攻められる展開。消耗した2R以降は打撃でも劣勢となり、判定負けで初黒星を喫した。アグレッシブだが攻めが雑すぎて、UFCレベルでは厳しい印象。28歳。
詰めてきたピーク。ケージまで下がったところで右がヒットしヤヒヤダウン!すぐに立ったが、ピーク今度は組むとボディロックからテイクダウン。ケージを使って立つが、なおもボディロックを放さずテイクダウンを狙う。こらえたヤヒヤ。押し込んで太ももに膝を入れていくピーク。離れた。ミドルを入れるヤヒヤ。ようやく出てきた。左がヒット。ピークのインローで体勢を崩したヤヒヤ。左右のパンチを振って出てきたピークに飛び膝を狙ったヤヒヤ。ヒットせずピークタックルへ。首を抱えるヤヒヤ。アナコンダチョークで絞めるが放した。ホーン。
1Rはダウンを取ったピークのラウンド。今までのように荒っぽい攻めがない。
2R。出たピークにカウンターの左がヒット。ケージに詰めたピークが左右のフックを打ち込む。ピークらしい荒い打撃。またケージを背負うヤヒヤ。ピークが大振りのパンチで出たがサークリングでかわした。しかし手数が少ない。カウンターの左がヒットしたが単発。ピーク距離を詰めてワンツー。パンチでケージまで下がらせるとピークタックル。受け止めたヤヒヤ。放して殴るピーク。距離が詰まり、左右のパンチを振り回すピーク。ヤヒヤも最後に右を返した。ピークまた詰めて、ケージまで追い込んだところでワンツー。ホーン。
2Rピーク。
3R。ピークまた詰めてきた。ケージを背負ったところで得意の荒いパンチ振り回し。組み付いてしのごうとするヤヒヤだがピークボディロックからテイクダウン。マウント。しかし足を引き抜いたヤヒヤがケージで立つ。また四つから足をかけてテイクダウンしたピーク。バックに付くが、振り落として立つヤヒヤ。ピークまたパンチで出てケージに押し込む。引き剥がしたヤヒヤ。ワンツーを入れたヤヒヤだがジャブをもらう。タックルに来たピーク。入れ替えたヤヒヤだが、またピークがケージに押し込む。ボディロックからテイクダウンを狙うがこらえたヤヒヤ。すぐに追うピーク。肘がヒット。下がるヤヒヤを追っていく。四つに組んだがピークが逆にテイクダウン。ハーフ。下からホールドするヤヒヤ。マウントに。ガードに戻して下から足で距離を取ったヤヒヤ。タイムアップ。
29-28、30-27×2の3-0でピーク勝利。
地元初のUFCファイターだったヤヒヤだが、1勝1敗のピーク相手に終始圧される展開。1R終盤のアナコンダ以外は見せ場なく、敗退。今日の内容だけでは、地元枠で出ただけに見えた。
ピークは今まで良くも悪くも雑で荒い攻めばかりだったが、今回は慎重な攻めで、勝ちはしたが魅力も半減。