ミドル級。今大会、メインカードでも4試合組まれていたロシア vs. ブラジル(セミとメインは直前に変更となったが)。
マゴメドフはUFCデビュー戦。キャリア11戦全勝で、うち10試合でKO勝ち。特に破壊力がある蹴りとヒザが武器。2019年から約2年間ブランクがあるが、その間に目を8度手術し、右目は失明したとのこと。果たして片目でアメリカのアスレチックコミッションのメディカルチェックをクリアできるのかは不明(マイケル・ビスピンも右目を失明していたが、引退まで隠していた)。バックボーンはボクシング・キック・コンバットサンボ。アマチュアのボクシング・ムエタイでロシア王者になっており、プロのキックの試合では現UFCファイターのブラッド・ダイヤモンドにも勝利している。一方で、喧嘩で素人をKOしたり、グラップリングマッチでタップした後相手を蹴ったりと、素行が悪いことでも知られている。29歳。
ブラジルキック王者のシウバはUFCデビューから3連続KO勝ちしたが、4戦目はGlory王者で後にUFCでも王者となったアレックス・ペレイラと対戦。グラウンドで勝負しようとしたが、タックルを切られる展開で判定負け。さらに、ジェラルド・マーシャートやブレンダン・アレンらグラップラーには一本負けで、直近4戦では1勝3敗。34歳。
インローを放ったマゴメドフにシウバがパンチを3連打。またローを蹴るマゴメドフ。しかしシウバがプレッシャーを掛けてくる。ジャブで突っ込んで左・ローと繋げたシウバ。詰めるシウバに蹴りを入れるマゴメドフ。左ハイがヒット!一瞬ぐらついたシウバ。シウバタックルへ。切ったマゴメドフ。またプレスするシウバ。ケージ際をサークリングするマゴメドフだがロー。ケージに詰めてパンチを打ち込むシウバだが、マゴメドフサークリングでかわした。ワンツーで出たシウバ。ミドル。マゴメドフのロー。重そうな音がしてヒット。また詰めるシウバ。マゴメドフサークリング。そしてロー。シウバのワンツーがヒット。マゴメドフバック肘を放ったが空振り。ケージを背負ったマゴメドフにパンチを打ち込むシウバ。マゴメドフは蹴りを返す。ホーン。
1Rマゴメドフ。
2R。マゴメドフ強烈なロー。蹴られた足を下げてスイッチしたシウバ。マゴメドフが出てきた。シウバタックル。切って膝を入れるマゴメドフ。マゴメドフ左ハイ・ミドル。ケージまで下がるシウバ。シウバがパンチで出ると首相撲から膝。そしてロー。前蹴り・ロー。シウバ手が出ない。マゴメドフのローに合わせてタックル。初めてテイクダウン成功。残り2分半。クローズドガードで肘を入れるマゴメドフ。シウバ立った状態でパウンドを入れるがマゴメドフ蹴り上げ。またガードに入るシウバ。マゴメドフ下から鉄槌。下からも強い打撃を入れていく。シウバも上からパウンド。ガードから立ったシウバだが、またガードの中に。パウンドを入れるシウバだが、下から蹴って離したマゴメドフ。ホーン。
2Rマゴメドフ。下になっても強い打撃を入れていくマゴメドフだが、下から立つ動きがないのは気になった。
3R。シウバまたローに合わせてのタックルでテイクダウン。下からアングルマゴメドフに上から肘を落とすシウバ。一度立ち上がったシウバは飛び込んでパウンドを入れる。マゴメドフの足をかついだシウバだが、下から殴られる。ケージ際で立ったマゴメドフ。膝。シウバまたタックル。しかし切ったマゴメドフが肘を入れる。が、シウバまたタックル。テイクダウン。ちょっと簡単に倒されすぎ。消耗もあるか。しかし上になったシウバも消耗していて手が出ない。下から殴るマゴメドフ。肘連打。残り1分。シウバ担ぎパスで残り25秒でパス。しかし時間がない。ガードに戻された。マゴメドフ立つと出ていく。シウバタックルに入るが切って膝を入れた。タイムアップ。
強烈な蹴り、下になっても重い打撃を打ち込み攻めさせない。が、下から立つ動きが少なかったのと、消耗した後半は簡単にテイクダウンを取られていたのが、上位に挑む際には不安要素になりそう。
シウバはテイクダウン後攻められなかった。何度かパスを狙っていったが3R終了間際までパスできず。それほどマゴメドフの足が効いているようにも見えなかったが。パンチもヒットしていたが、マゴメドフの蹴りのダメージで先に消耗した。