ライトヘビー級。アンカラエフ2位、ウォーカー7位。
ダゲスタンのアンカラエフは、UFCデビュー戦でポール・クレイグを圧倒しながら、残り1秒で三角絞めでタップし一本負け。しかしそこから9連勝で、昨年12月にプロハースカが返上したライトヘビー級王座決定戦でヤン・ブラホヴィッチと対戦。中盤にローを効かされたピンチをテイクダウンで凌ぎ、5Rはパウンドで一方的に削って王座戴冠…と誰もが思う試合内容だったが、判定はまさかのドローでタイトル獲得ならず。しかも、試合直後には翌月の王座決定戦・テイシェイラ vs. ヒルが発表され、再挑戦のチャンスも奪われてしまった。テイクダウンで固める地味な試合ぶりが、あまり評価されていない模様。31歳。
ウォーカーはUFCデビューから3試合連続秒殺KO勝ちで将来を期待されたが、そこから5戦で1勝4敗。思い切りの良さが武器だったのに、チアゴ・サントス戦などまったく出ていく事ができず、良いところがない判定負け。他のデビュー直後の勢いだけのブラジル人ファイターと同じく、このままフェードアウトしていくのかと思ったが、そこから2連続フィニッシュ勝利で復活。前回は、タイトルコンテンダーの門番的存在・アンソニー・スミスと対戦し、判定勝ちしたが両者消極的で、ウォーカーの持ち味である思い切りの良さが全くなかった。31歳。
この試合の勝者が、ヒルが返上し、来月元王者プロハースカと元ミドル級王者アレックス・ペレイラの間で争われるライトヘビー級王座への挑戦者となることが濃厚な試合。
ジャブで牽制するウォーカー。ワンツー。アンカラエフ左ハイ。腕でブロックしたウォーカー。アンカラエフカーフキック。インロー。パンチがヒットし一瞬バランスを崩したウォーカー。左をボディに打ち込んだアンカラエフ。もう一発。体がくの字に曲がったウォーカー。飛び膝でしのごうとしたウォーカーだが、アンカラエフ組んでバックを狙う。ケージにもたれて片膝を着いたウォーカーのバックを狙う。さらに膝を放つが、顔面にヒットし反則。タイムストップ。
ウォーカーは続行しようとするが試合終了。なぜ?別にダメージがあるように見えない。
「どこにいるかわかるか?」と聞かれて答えなかったとのこと。英語がわからなかっただけでは?
ノーコンテスト。故意の膝だから反則決着になってもおかしくなかったが。
この試合もリマッチはあるか?再戦していると、来月決定する王者の初防衛戦に間に合わない可能性もあるが。