高田延彦キャプテンがRIZIN離脱を表明「これからは第三者として遠くから見ていきたい」

高田延彦キャプテンがRIZIN離脱を表明「これからは第三者として遠くから見ていきたい」 AB
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 プロレスラーとして威信を回復できなかった無念はずっと心にある。それは愛妻への思いとも重なっている。

「いろいろと心労をかけてきましたからね。頭が上がりませんよ。本当だったら、私のダンナは強いってね、カッコいい勝ちを見せてあげたかった。俺にしかできない恩返しって、それしかないから。そこができなかったのは、本当に悔いが残っているんですよ」

 つぶやくようにして高田は言った。

 五里霧中の森をさまよいながらも歩を進めることができたのは、妻が寄り添ってくれたからだ。その感謝は一日たりとて忘れたことはない。

 UFCが誕生して30年の月日が経過した。現役から身を引いて20年を迎えた高田は今、RIZINから離れる意向だという。もはやRIZINに寄り添う自分の役目は、終わっていると考えている。

「26年前にPRIDEがスタートしてからたくさんの素晴らしい選手たちと出会えたことに心から感謝ですね。まだ先方には伝えてないですが、60歳を超えたオッサンが導き出した“自分へのご褒美”ですよ(笑)。数年前の潮時は逃しちゃったけど。これからは第三者として遠くから見ていきたい。僕がいなくなってもRIZINは何も変わりませんから。

 今後は柔術を長く続けたいってことしかない。残りの人生、何が待っているのかなって楽しみにもしているんです」

 深い皺を刻んだ口もとが柔らかく緩む。

 霧が消え一点の曇りもない、見通しのいい道。これからの人生を目の前にして、高田延彦の心は今、晴れ晴れとしている。

 肩書きが統括本部長からキャプテンに変わった辺りから、そういう雰囲気は感じていました。榊原信行CEOも近い将来の退任を示唆してますし、世代交代の時期だということでしょう。続きを読む・・・
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