ライト級決勝戦5分5R。
カナダのOAMことオリヴィエ・オウビン・メルシェはUFCではデビューから7勝1敗だったが、相手のレベルが上がるとアレクサンダー・ヘルナンデス、ギルバート・バーンズ、アルマン・ツァルキャンに3連敗し2019年にリリース。PFL初年度は2戦目からの出場で勝ったが決勝トーナメント進出ならず、昨年は2018・19年ウィナーナタン・シュルチ、2021年ウィナーハウシュ・マンフィオに勝利して決勝トーナメントに進出すると、決勝では同じ元UFCのスティーヴィー・レイにKO勝ちで100万ドルゲット。今年の初戦は元UFCフェザー級ランカーのシェイン・バーゴスに判定勝ち、その後は2試合連続KO勝ちで決勝進出。PFLでは9連勝で負けなし。バックボーンは柔道。34歳。
コラードも元UFCで、2015年に1勝3敗でリリースされている。一昨年のPFLでは元UFC王者アンソニー・ペティスに判定勝ちしたが準決勝で優勝したマンフィオに判定負け。昨年は元UFCフェザー級ランカーのジェレミー・スティーブンスに勝ったが2戦目で敗れ予選落ち。今年は修斗ライト級王者西川大和、昨年準優勝のレイ、準決勝では元UFCシェイン・バーゴスに勝って初の決勝進出。30歳。
PFLチャンピオンズ vs. Bellatorチャンピオンズで対戦するBellator王者は現時点ではウスマン・ヌルマゴメドフだが、ドーピング検査に引っかかり、タイトルの行方とライト級GP決勝戦がどうなるかは不明の状況。
プレッシャーを掛けるOAM。コラードはステップを使いつつワンツー、ロー。左ミドルを入れたOAM。左ストレートをヒット。コラードもワンツーを打ち返すがまたミドルをもらったOAMタックル。尻餅を着かせるとバックに回る。すぐに立つコラード。なおもボディロックでコントロールするOAM。四の字バックで引き込んでチョーク。外れたが亀になったコラードにまたチョークを狙う。コラード反転して逃れようとしたがばっくでついていくOAM。しかし足のフックが外れて立った。またテイクダウンするOAMだがコラード足関へ。防いでいるOAM。またバックに回り四の字ロック。残り40秒。背中のOAMにパンチを入れてしのぐコラード。ゴング。
1ROAM。
2R。OAMのタックルに反応したコラード。OAM左ハイをヒット。コラードはパンチで出る。左ボディ。OAMのタックルを切った。右をヒット。さらに右ボディ。OAM組み付いてケージに押し込む。離れたところにまたコラードがボディを入れた。OAMまた押し込んで大内テイクダウン。倒せず離れる。OAMダブルレッグ。両足を束ねてテイクダウン成功。コラードケージを使って立とうとするが、体をまたいだOAMがマウント。背中を向けて立とうとするコラードからまた四の字バック。亀のコラードにまたチョークを狙うがディフェンスされている。しかし四の字バックから逃れられないコラード。OAMがバックをキープしたままゴング。
2RもOAM。
3R。OAMのタックルを切ったコラード。またタックル。ボディにパンチを入れて引きはがすコラードだが、OAM胴タックルで組み付くとテイクダウン成功。マウント。しかし回転して逃れて立ち上がるコラード。すぐに組み付いたOAMが小手投げでテイクダウン。足でコラードの左腕をロックしてバックから押さえるOAM。ケージに押し込みながら立ち上がったコラード。押し込んだコラードが膝を入れる。残り1分。ずっと押し込まれていたOAMだが、残り30秒で入れ替えてカーフキック。インロー。コラードが詰めてワンツーボディ。ゴング。
3Rは僅差。
4R。コラードパンチで出る。OAM後退。左がヒット。組みに来たOAMにボディブロー。圧さmタックル。シングルレッグ。切るコラードをケージに押し込もうとしたが、コラード引きはがす。またタックル。受け止めて入れ替えたコラードがボディ・顔面にパンチを入れていく。左右のボディ。離れた。コラードパンチで出る。ローで足を払ったOAMだがコラードすぐに詰める。OAMタックル。ケージに押し込んだ。またボディを入れて引き剥がそうとするコラード。こらえて殴る。倒せずに押し込んでいるだけのOAM。ブレイクがかかる。詰めていくコラード。OAMサークリング。ゴング。
4Rはコラード。
5Rいきなり詰めたOAM。タックル。テイクダウンして四の字バック。腰を浮かせて前に落とそうとするコラード。しかしOAM落ちない。バックマウントから足を掴んでスロエフストレッチ狙い。チョークへ。防いでいるコラードだがバックの時間が続く。仰向けに倒した。チョーク。喉元に入ったが、腕を掴んで耐えているコラード。パームトゥパーム。決まらないがなおもバックマウントをキープしているコラード。残り1分。バックキープに徹するOAM。コラード逃げられないまま時間がすぎる。タイムアップ。
三者49-46でOAMが2年連続100万ドル獲得。
もともとUFCの見切りが早すぎた感のあるOAMだが、地味でフィニッシュ少なめのファイトスタイルが影響した可能性は高い。UFCではランキング下位クラスの実力はあると思うが、ダゲスタン勢ほどの強烈なテイクダウンはなく、ウスマン・ヌルマゴメドフ戦は厳しい戦いになりそう。