UFC on ESPN52:第10試合・ロブ・フォント vs. デイブソン・フィゲイレード

バンタム級。フォント8位、フィゲイレードはフライ級の2位。

4連勝でトップ5ランカーとなったフォントだが、その後はアルド・ヴェラ・サンドヘイゲンに敗れて1勝3敗。UFCバンタム級2位の6KOだが、アルドとヴェラには打撃で劣勢になっての負け。前回のサンドヘイゲン戦では、サンドヘイゲンに5Rすべてでテイクダウンされる展開でフルマークの判定負け。182cmとバンタム級では長いリーチを持つ。36歳。

前フライ級王者フィゲイレードは、フライ級ではブランドン・モレノと4回連続タイトルマッチで対戦(モレノは途中カラフランス戦を挟んでいるが)。モレノ以外の相手との対戦は3年ぶりとなる。デビューからずっとフライ級だったが、ベナビデスとの王座決定戦で体重超過したこともあり、減量には苦戦することが多く、前戦でモレノに敗れた時点で階級転向を示唆していた(その割には、今回の試合の前にはマネル・ケイプとのフライ級での試合のオファーを受けている)。身長165cmはバンタム級に入ると最小で、フライ級にこだわっていたのは体格差の問題もあったかもしれない。フライ級最多のノックダウン数を持つハードパンチャー。フォントより1歳年下の35歳だが、フライ級では2番目に年長だった。年齢的にもバンタム級で王座を目指すためには一つも星を落とせない。

詰めてくるフォント。距離を取るフィゲイレードだが、ケージ際まで詰められる。サークリング。右を入れたフィゲイレード。組みに行ったフィゲイレードだが四つで組み止めたフォント。離れた。フィゲイレードシングルレッグでテイクダウン。しかしすぐに立ち上がったフォント。右を一発入れたフィゲイレード。またシングルレッグで倒したフィゲイレード。足で距離を作って立ったフォント。離れる。ジャブ。ワンツー。スイッチしつつ詰めるフォント。ワンツー。フィゲイレードがパンチを返すが、くぐって組付スタンドバックに。投げを狙うがこらえて離れたフィゲイレード。フォントまた詰める。ケージを背負わせた。ジャブがヒット。パンチで出たフィゲイレードにアッパーを入れる。ジャブが相打ちになったが効いたのはフォントか。下がるフォントを追うフィゲイレード。ケージを背負ったところに右ボディ。しかしフォント立て直した。組んだフィゲイレードだが脇を差し返され離れる。左がまた相打ちになるが、ぐらついたのはフォント。ホーン。

1R僅差だが、テイクダウンとぐらつかせたパンチでややフィゲイレード。

2R。詰めてくるフォントに組んだフィゲイレード。両脇を差してケージに押し込む。押し込みながら膝を入れたがローブローになりブレイク。再開。近い距離。組んできたフィゲイレードを受け止めて肘・アッパーを入れたフォント。しかしフィゲイレードもアッパーを当てた。フィゲイレードタックル。これはフォント切った。詰めるフォント。カーフ。蹴り返すフィゲイレード。シングルレッグ。テイクダウン。ハーフに。脇を差して立ち上がったフォント。肘を入れ離れるフィゲイレード。残り1分。詰めたフォントがパンチを入れると組み付いてくるフィゲイレード。しかし引き剥がしたフォント。また詰めるとフィゲイレード距離を取る。フィゲイレードワンツー。前蹴りから左をヒット。ホーン。

2Rも打撃のヒット数でフィゲイレードか。

3R。組み付いたフォントだが、フィゲイレードが逆に脇を差し上げてテイクダウンを狙う。ケージでこらえたフォント。フィゲイレード離れる。また飛び込んだフィゲイレードだがフォントが四つに組む。引きはがすフィゲイレード。フォント右ボディ。パンチ3連打。ジャブ。フィゲイレードの左が入りフォント効いた!後退。ケージを背負うフォントにパンチ・膝を冷静に入れていく。左がヒット。無理に倒そうとはしていないフィゲイレード。疲れもあるか?フォントも回復したのか打ち返す。打ってこいと誘ったフィゲイレードがシングルレッグでテイクダウン。ハーフからすぐパスして即マウントに。鉄槌を入れる。フォントなんとかハーフに戻した。が、また足を抜かれてパスされる。ニーオンから殴るとフォント立ったが、そこでタイムアップ。

フィゲイレード、三者フルマークでバンタム転向初戦を勝利で飾る。

完勝・圧勝という内容ではなかったが、要所でパンチを効かせて、テイクダウンを奪い、体格差の影響は感じさせなかった。

フォントはサンドヘイゲン戦でテイクダウンを取られまくった弱点が克服出来ず連敗で、直近5戦が1勝4敗に。

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