両者フライ級ランカーだが、直前にエリオットの代役出場が決まったためバンタム級戦に。エリオット11位、スムダルジ12位。
当初はランク外のアラン・ナシメントがスムダルジと対戦する試合が組まれていたが、ナシメントが試合4日前に欠場。急遽、上位ランカーのティム・エリオットがスムダルジとの対戦を受けた。
一度リリースされたエリオットだが、それが幸いして、Titan FCのフライ級王者としてTUFのフライ級タイトル挑戦者決定トーナメントに出場。扇久保らを下して勝ち上がり、当時P4P最強だったデメトリアス・ジョンソンのタイトルに挑戦。得意のギロチンを仕掛ける場面もあったが、判定で完敗した。その後の戦績は6勝6敗。前戦では、プロアマ通算34連勝という脅威の23歳・ムハンマド・モカエフと対戦。オッズでは圧倒的大差のアンダードッグだったが、1Rはタックルにギロチンを合わせ、2Rにもギロチンからグラウンドで下になったが、下から三角に捕らえかけ、そこまでのジャッジが二者エリオット20-18、一者19-19と3Rを落としても判定で勝てる状況にまで持ち込んだが、3Rにモカエフの肩固めに捕まって逆転一本負けを喫した。フライ級唯一のオーバー35であり、つまりは最年長の36歳。
中国のスムダルジはフライ級に落としてから2連勝でランキング入り。前戦は初のランカー挑戦で、井上直樹にも勝っているマット・シュネルと対戦。2Rにヒジとパンチを効かせてKO寸前まで追い込んだが、逆にパンチを貰いダウン。マウントからのパウンド連打はギリギリで凌いだものの、上を取り返したところで三角に捕まって一本負け。しかしフライ級とは思えない脳を揺らし合う激闘で、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。膝前十字靭帯断裂により長期欠場し、1年5ヶ月ぶりの試合。27歳。
いきなり前転を見せたエリオット。片足でケンケンしながら詰める変則的な動きを見せるエリオットだが、スムダルジは左を入れる。急にグロッキーな様子を見せるエリオット。酔拳?左ハイ。キャッチしたエリオットだがこらえるスムダルジ。放して左を入れたエリオット。スムダルジ詰める。ジャブ。右ボディから左フック。エリオットタックルへ。シングルレッグ。掴んだ足を肩の上まで上げてテイクダウンを狙う。こらえていたスムダルジだがテイクダウン成功。ガードから足で蹴って距離を作ろうとしたスムダルジだが、その足を束ねてパスするエリオット。首を抱えて固める。エリオット肩固めへ。がっちり入りスムダルジ落ちた!
エリオット、緊急出場で一本勝ち。
スタンドの打撃では優勢だったスムダルジだが、テイクダウンしてからはエリオットが圧倒した。