UFC296:第5試合・コーディ・ガーブラント vs. ブライアン・ケレハー

バンタム級

バンタム級王者のガーブラントだが、フライ級に落とした際にランキングから外れており、現在もノーランカー。無敗のまま、25歳でかつての絶対王者ドミニク・クルーズを破りタイトルを獲得した時は、当分安定してベルトを保持し続けると思ったが、タイトル獲得後の戦績は2勝5敗。5敗のうち、KO負けが4つもある。カラフランス戦でフライ級に落としたが、1RでKO負けし即バンタムに戻している。前回はUFC1勝3敗のトレヴィン・ジョーンズと対戦し、2Rまで打撃の手数で上回ると、3Rには手を出さず、ラウンドを捨てての逃げ切り判定勝ち。まだまだ復活には程遠い。8月にはジョーンズに唯一敗れているマリオ・バウティスタと組まれていたが負傷欠場で、今回の相手ケレハーも中堅クラスでまだノーランカー。マッチメイクがだいぶ慎重になっている。32歳。

ケレハーはUFC8勝7敗で2連敗中、前回敗れた相手がマリオ・バウティスタ。1Rにテイクダウンを奪われ、マウントからのパウンド→バックマウントからのチョークで完敗している。一本勝ち10回のうち、ギロチンでの勝利が7回ある。勝っても負けてもフィニッシュ率高め。バンタムでは大ベテランの域に入る37歳。

さすがにこのレベルの相手には、元王者ガーブラントがフェイバリットとなっている。

ガーブラントジャブ。ワンツー。パンチでアグレッシブに攻めている。ケレハーカーフキック。前蹴り。またカーフ。足が流れたガーブラント。ケレハーがプレスしていくが、ガーブラントが飛び込んでパンチ3連打をヒット。また詰めるケレハー。カーフを放ったタイミングでガーブラントが飛び込みワンツー。前蹴りをかわしたガーブラントがケージを背負ったところにケレハータックル。ケレハーの差した右腕を小手に巻いてこらえるガーブラント。離れた。パンチで出るガーブラント。ワンツー。ケレハーまたカーフ。ちょっとバランスを崩したガーブラント。逆にガーブラントが組みに行く。ケージに押し込んだが、肘を入れて離れた。ガーブラント飛び込んでパンチ6連打。出てきたケレハーに右フック。ヒットし効いた!すぐに詰めたガーブラント。さらに詰めて右を打ち込むとケレハーうつ伏せに倒れ込みダウン!追い打ちせずKO!

カーフを蹴られた左足が大きく腫れているガーブラント。結果ほどには楽な試合ではなかったのかもしれないが、ようやく復調してきた感がある。

試合後のインタビューでは「4月か5月にデイブソン・フィゲイレードと戦いたい」とアピール。

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