UFC296:第10試合・シャフカト・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソン

ウェルター級。ラフモノフ5位、トンプソン6位。

ウズベキスタン出身・カザフスタン国籍のラフモノフはMMA17戦全勝全フィニッシュ。UFCでも5連勝で、アジア人として初めてとなるウェルター級トップ5ランク入りした。コンバットサンボがバックボーンで、打撃でも寝技でも仕留められる。前戦のジェフ・ニール戦では、2Rまで打撃でリードしている中、3Rにニールのパンチを貰って効いた場面があったものの、テイクダウン狙いでダメージを回復させ、パンチからボディへの膝を効かせて、残り1分でもフィニッシュを狙いに行って最後はスタンディングでのパームトゥパームチョークで一本勝ち。ウェルター級は挑戦者候補が多いが、元タイトル挑戦者のトンプソンに勝てば、ラフモノフも有力な候補となる。29歳。

トンプソンはアメリカン空手がバックボーンのストライカー。距離を取っての変則的な蹴りが武器で、7連勝でタイトルに挑戦したが、タイロン・ウッドリー相手にドロー。ダイレクトリマッチでは両者警戒して見合いが続く世紀の凡戦の上で判定負け。その後はギルバート・バーンズやベラル・ムハマッドに敗れているが、ヴィセンテ・ルーケやケビン・ホランドらの下から突き上げてくる若手との対戦では完勝して、まだまだ健在であるところを見せている。7月にミシェウペレイラとの変則ファイター対決が組まれていたが、ペレイラが体重オーバーしたために試合が消滅。1年以上のブランク明け。マット・ブラウンに続いてウェルター級2番目の年長となる40歳。

いつも通り半身で構えるファーガソンにラフモノフがプレスしていく。ケージまで下がったトンプソンに飛び込んで組んだラフモノフ。ダブルアンダーフック。ダブルレッグに切り替えたがトンプソンケージでこらえる。上腕を掴んでクラッチさせないトンプソンだが、ラフモノフ押し込みながら左のパンチを打ち込む。シングルから持ち上げた。そのままバックを狙う。倒せないがまたシングルレッグ。片足で耐えるトンプソン。四つに戻って旨を合わせた両者。残り50秒でようやく離れたトンプソン。左ミドル。もう一発。飛び込んでワンツー。ラフモノフ飛び込んで右を打ち込む。ホーン。

1Rラフモノフ。

2R。トンプソンがワンツーで出たところにラフモノフが右を返す。トンプソンまた左ミドル。サイドキック。ラフモノフシングルレッグ。引き剥がそうとするトンプソンだが、ラフモノフ追いかけてケージ際でボディに膝を入れるとまた押し込みに。この体勢になると展開がないため会場からはブーイングが出る。シングルレッグで片足を掴んでケージ際から離したラフモノフ。ケージ際に戻ろうとするトンプソンだが倒されて尻餅をつく。ラフモノフ、背中越しにトンプソンの左腕を掴んでバックに回る。チョーク!後ろではなく真横からのチョークだが喉元に腕が入っている。トンプソン正対に向き直って外した。しかし下になっている。ハーフ。ラフモノフパウンド・肘。ダースチョークを狙っている。放してパウンド・肘。バックに回りまたチョークへ。顎ごと絞める。タップアウト!

最後はフェイスロックでタップアウト。これで18連続フィニッシュ勝利。

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