PANCRASE340:メインイベント・林源平 vs. 住村竜市朗

ウェルター級タイトルマッチ5分5R。住村2位。

パンクラスウェルター級は2017年に阿部大治が防衛戦を行って以来、王座返上→(暫定)王座決定戦を4度繰り返し、6年ぶりの防衛戦となる。

ストライカー林はライトからウェルターに上げてから2連勝。今年6月、元王者の村山と王座決定戦を行い、組んでくる村山を引きはがす展開でジャッジ三者ともフルマークの完勝。プロ11年で初タイトルを獲得した。34歳。

DEEP王者住村は2016年に敗れてから2021年までDEEPでは10戦全勝だったが、その間RIZINでストラッサー、ジョン・タックに敗れている。RIZINではレッツ豪太にスプリット判定勝ちで初勝利したが、木下憂朔にはケージ掴み踏みつけでノックアウトされての反則勝ち。DEEPのタイトルは暫定王者阿部との統一戦を行わず返上したが、現王者の鈴木槙吾に1RKO負けしている。今年7月からパンクラスに本格参戦。草MAXに押さえ込みで判定勝ちすると、9月には164cmで20歳の新星・藤田大に押さえ込みからのパウンドラッシュで2RKO勝ち。試合後に「12月にチャンピオンとやりたいが、少し休みたいので考えさせてください」と煮えきらないアピールをしたものの、王座挑戦が決まった。37歳。

いきなりタックルに入った住村。テイクダウン。すぐに背中を向けて立った林。スタンドバックからさらにテイクダウンを狙う住村。バックから膝を入れていく。クラッチが切れて林正対。入れ換えて離れた林。右を打ち込むが、かいくぐってタックルに入った住村がまたスタンドバックに。小手を巻いて正対した林だが、ボディロックからテイクダウンを狙いながらまたスタンドバックに回る住村。バックに付いたままコツコツ打撃を入れる住村。残り1分。そのまま時間が過ぎていく。林が正対したところでホーン。

1R三者住村。林はスタンドバックの展開を短くしたい。

2R。林のローに合わせて住村タックル。テイクダウン。押さえ込んだ住村。ハーフで肩パンチ・細かいパウンド。背中を向けた林。住村バックマウント。しかし背負って立った林。足のフックを解除して降りた住村。残り1分半でまたスタンドバック。林正対して膝を入れ離れた。しかし林タックル警戒で打撃を打ち込めない。ホーン。

2R三者住村。後が無い林。

3R。住村の組みにアッパーを合わせようとした林。さらにミドル。タックルに来た住村。組まれた。スイッチで返そうとしたが返せず。住村四つでクラッチして外掛けテイクダウン狙い。しかし内股で返して投げた林。パウンドを入れすぐに立った。スタンド。パンチを入れていく林だが住村のタックルでテイクダウンされる。林亀になりまた立ち上がる。またスタンドバック。向き直った林。住村がパンチを入れ離れる。パンチで出る林だが、お互いの蹴りが交錯して林の蹴りがローブローに。タイムストップ。再開。またローキックに合わせてタックル。テイクダウン。細かいパウンドを入れていく。一瞬腕十字を狙った林だが、住村密着して防ぐと肘。また背中を向けて立った林。しかし時間がない。スタンドバックから正対したが、住村距離を取りホーン。

3R三者住村。林の判定勝ちはほぼなくなった。

4R。住村タックル。ボディロックからスタンドバックにつく。正対した林。しかしクラッチして外掛けテイクダウン。倒した。ハーフで押さえ込む。林ガードに戻したが時間が過ぎる。上半身を起こした林。立ち上がるがボディロックを放さずまたテイクダウンした住村。残り1分。サイドに出た住村。肩固め狙いを匂わせつつ押さえ込みを続ける。林動けず。残り10秒でマウントに。肘・パウンド。ホーン。

4R三者住村。

5R。住村すぐにタックル。切りきれずスタンドバック。投げて倒した。マウント。肩固めへ。フィニッシュを狙う余裕がある。離してパウンド連打。林は下からホールドすることしかできない亀になるとバックに回った住村。マウント!パウンドラッシュ!連打をもらい動けない林。KO!

4Rまでドミネイトした上でのフィニッシュ。完勝。3Rにタックルを切られて流れが変わりそうだったが、組みでしのぎ切った。判定勝ち上等のスタイルだが、最後はフィニッシュを狙う余裕があった。

住村マイク「悔しい思いをした時もあったけど、目標が出来て、それを形にできたことがすごく嬉しい。なにか一つでも一生懸命取り組めば、こうやって良いことがあるんだなと思いました。応援ありがとうございました」

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