UFC on ESPN+92:第6試合・マシュー・セメルスバーガー vs. プレストン・パーソンズ

ウェルター級。

セメルスバーガーはアメフト・レスリングがバックボーン。殺傷能力の高い右のパンチが武器で、UFCでは2度秒殺(15秒・16秒)でのKO勝利がある。ここ3戦も序盤にパンチでダウンを奪っているものの、ジェレマイア・ウェルズにはリカバリーされテイクダウンを奪われる展開で判定負け。前戦のウロシュ・メディチ戦では、1Rのダウンで仕留めきれず、3Rにバック肘でダウンを奪われ逆転KO負け。UFC5勝4敗の31歳。

パーソンズは当初UFC0勝1敗のバシル・ハファスとの対戦が組まれていたが、昨年末にハファスが欠場。代役が格上のセメルスバーガーになってしまった。UFCデビューは1週間前の代役での出場で、中堅のダニエル・ロドリゲスにKO負け。2戦目は逆に直前の代役出場でUFCデビューを決めた本来階級下の相手にテイクダウンからポジションを奪っての判定勝ち。3戦目は初めて直前で組まれた相手ではない試合となり、中堅のトレヴィン・ジャイルズと対戦。ジャイルズのジャブが見えずに打たれる展開で、カーフを効かせた場面はあったがスプリット判定負け。UFC1勝2敗の28歳。

セメルスバーガー必殺の右を打ち込む。頭をずらしてかわしたパーソンズが組み付いていく。引きはがすセメルスバーガー。セメルスバーガーがプレスする。出てきたパーソンズに右を合わせた。パーソンズはハイ・ミドル。タックルへ。片足でこらえようとしたセメルスバーガー。軸足を払ってテイクダウン。しかしセメルスバーガー直後に下から蹴り離して立ち上がった。首相撲に捕らえるセメルスバーガー。ケージに押し込む。引きはがすパーソンズ。セメルスバーガーまた首相撲。膝。離れる。残り1分。パーソンズジャブを入れる。ローでバランスを崩したセメルスバーガー。出てきたパーソンズにまた首相撲。入れ替えてケージに押し込む。離れた。ホーン。

1Rは打撃のヒット数でパーソンズ

2R。パーソンズがまたインローで膝を着かせると左右のパンチを入れる。しかしセメルスバーガー四つに組むと投げた。テイクダウン。サイドで押さえ込む。立ち上がるパーソンズのバックに付いた。正対したパーソンズ。肘で引きはがす。ワンツーを入れるセメルスバーガーだが、パーソンズが連打を打ち込み手数で上回る。パーソンズタックルへ。ダブルレッグでテイクダウン。足で距離を作り立とうとするセメルスバーガー。立ち際に組んでスタンドバックとなったパーソンズ。リフトしてテイクダウン。また下から蹴って立ち上がったセメルスバーガー。しかしなおもボディロック。テイクダウン。すぐに立つセメルスバーガーだが、だんだん倒される時間が早くなってきている。セメルスバーガースタンドでキムラクラッチから倒れ込んで腕十字に移行しようとしたが、パーソンズカウンターの腕十字!スパイダーウェブからクラッチを切ったが、セメルスバーガー身体をまたぐと腕を引き抜いた。立ち上がるセメルスバーガー。また首相撲パーソンズケージに押し込むが、入れ変えたパーソンズが胴タックルでテイクダウン。ホーン。

2Rパーソンズ。テイクダウンが楽に取れるようになってきた。

3R。逆転を狙って出るセメルスバーガー。パーソンズタックルへ。がぶったセメルスバーガーは首を抱えるとギロチンで押し倒す。が、放した。パーソンズ下から足で膝固めに捕らえる。そのままスイープして上に。セメルスバーガー下から蹴って放し立つ。立ち際に組んだパーソンズ。セメルスバーガーアームインギロチンで引き込んだが浅い。外れた。すぐにまた下から蹴って立つセメルスバーガーだが、同じように立ち際に組んだパーソンズ。またテイクダウン。パーソンズバックを狙う。立ったセメルスバーガーだが、すぐにまた組んでテイクダウン。パーソンズハーフからキムラ。パスして頭をまたいで極めに行く。外れたが今度はクルスフィックス。これも外れるがマウントに。肩固めを狙ったが残り10秒。放してパウンド・肘を入れるパーソンズ。タイムアップ。

三者フルマークでパーソンズ勝利。

パーソンズがテイクダウンで削りきった。

セメルスバーガーは必殺の右が不発。序盤はタックル・テイクダウンに対応していたが、だんだん動きが落ちて、パーソンズのタックルへの対応が遅れるようになり、終盤はフィニッシュを逃れるのがやっとだった。

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