UFC297:セミファイナル・ラケル・ペニントン vs. マイラ・ブエノ・シウバ

女子バンタム級王座決定戦5分5R。昨年6月にアマンダ・ヌネスが王座防衛後に引退したことにより空位となった王座を決める試合。

ペニントンは5月にアイリーン・アルダナと対戦予定だったが、アルダナが負傷欠場したジュリアナ・ペーニャの代役としてアマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦(ペニントンはその試合のバックアップファイターとなった)したため、試合が消滅し、1年以上のブランク明け。6年前にヌネスのタイトルに挑戦した際は5RKO負けしている。その後は6勝2敗で5連勝中。ボクシングが武器のストライカーだが、UFCでは12勝中一本勝ちが3回、あとは判定勝ち。女子戦が始まった初年度の2013年にデビューした選手の1人で、UFCでの試合数は女子バンタム級最多。UFC12勝5敗の35歳。

シウバはフライ級では2勝2敗1分けと結果は残せなかったが、バンタムに上げてからは4戦無敗(3勝0敗1NC)。UFCでの8戦で5度タップを奪っているグラップラー。前戦はランキング10位ながら、飛び級で元王者・トップランカーのホリー・ホルムと対戦。タックルに来たところにニンジャチョークを合わせて一本勝ちした(試合後にADHDの薬から検出された禁止薬物によってノーコンテストに変更となっている)。UFC初期にはパンチを貰って顔を背けるなど、打撃が不得手な様子を見せていたが、前戦はボクシング世界王者のホルム相手に打撃で撃ち合う場面もあり、成長している様子を見せた。32歳。

前王者ヌネスはレズビアンで、同じUFCファイターのニーナ・ヌネスと付き合っていた(のちに結婚)が、ペニントンもシウバも同じくレズビアンで、それぞれ女子UFCファイター同士で付き合っている(ペニントンはティーシャ・トーレス、シウバはグロリア・ジ・パウラ)。

カーフを蹴るシウバ。ペニントンはミドルを入れると、シウバの膝蹴りをキャッチしてシングルレッグでケージに押し込む。入れ変えたシウバが四つでクラッチ。離れた。ワンツーを入れるペニントン。ペニントンまたシングルレッグ。シウバは片足のまま得意のニンジャチョークを狙ったが外れる。離れるとシウバが首相撲。膝。レベルチェンジするとダブルレッグでテイクダウン。ペニントン亀に。バックに付いたシウバがたすきに取ってハーフバックに。背負って立ったペニントン。シウバ足のロックが外れて降りたが、また背中に乗ろうとする。後方に倒して両足をフックしたシウバ。仰向けでバックマウントの体勢。しかし時間がない。バックからパンチを入れる。ホーン。

1Rシウバ。

2R。詰めてくるシウバにペニントン右オーバーハンド。しかし構わず距離を詰めたシウバが組んでケージに押し込んだ。押し込みながら膝。ペニントンも膝を返すと入れ方。シウバホルム戦のように押し込まれたところでニンジャチョークを狙うが読まれている。離れようとしたペニントンだがシウバ詰めて首相撲からまたケージに押し込むとテイクダウン狙いへ。ボディにパンチを入れる。離れたペニントン。左右のパンチが顔面を捕らえる。シウバ下がった。追いかけてパンチを入れるペニントン。さらに肘。ケージに押し込んだペニントン。シウバも膝を返すがペニントンがケージに押し込む。四つからクラッチしたシウバ。差し返そうとしたペニントンだが、シウババックに回り背中に乗った。そのままチョーク。顎の上。腕を掴んで外したペニントン。前に落とそうとする。残りわずか。下になったシウバが三角を狙ったがホーン。

終盤のチョーク狙いはあったが、それまでの打撃のリードでペニントンのラウンドか。

3R。ジャブで出るペニントン。シウバ首相撲から四つ組みに切り替えてクラッチ。ケージに押し込みながら膝を入れる。入れ変えたペニントン。逆にテイクダウンを狙う。シウバ内股で投げたが、投げられた勢いで立ち上がったペニントン。シウバ立ち際にニンジャチョーク。しかし外したペニントン。シウバ首相撲から肘。また四つ組みにして膝をボディに入れる。ペニントンも膝を返す。離れたシウバ。ペニントンがクリンチアッパーを狙うとシウバはダブルレッグへ。片膝を着かせたが、ペニントン立ち上がると首をギロチンに抱える。自ら下になったシウバ。ペニントンは放すと立ち上がった。ブレイク。残り1分。首相撲のシウバにアッパーを入れるペニントン。シウバまたダブルレッグへ。ペニントンが首を抱えるとシウバは引き込み。ガードのシウバにパウンド・肘を入れる。下から仕掛けようとするシウバだがホーン。

3Rペニントン。シウバ組まれると引き込むようになってきたが、良くない兆候か。

4R。ペニントンがパンチを打ち込む。シウバはミドル。詰めてきたところで首相撲に抱えるとシウバが四つでケージに押し込もうとする。入れ換えて押し込んだペニントンが膝を入れる。入れ変えたシウバ。肘を入れるとボディロック。スタンドバックに。また背中に乗ろうとするが、ケージを背負って回らせないペニントン。後方に倒れた。チョーク!ハーフバックで絞めるがまだ喉元には入っていない。正対して外したペニントン。下になったシウバがハーフからキムラを狙うが、ペニントン防いで肘を入れる。シウバガードから腕十字。肘を引いて防いだペニントンがパウンド。シウバ三角クラッチを狙ったが不正義ながらパウンドを入れるペニントン。パウンドで飛び込んだところでまた三角を狙ったが防いだペニントンがパウンド。またパウンドで飛び込むペニントン。シウバ防戦一方になってきた。ガードからの仕掛けも読まれている。ホーン。

4Rペニントン。2Rが微妙なので、ここまでペニントン39-36か38-38イーブン。ペニントンは5R取ればほぼ確実に勝利、シウバはフィニッシュを狙いたい。

5R。首相撲になったペニントン。ケージに押し込もうとしたシウバだがペニントンが入れ替えると肘・パウンド。シウバ自ら倒れ込んで足関を狙うが、ペニントンが上半身を固めて防いだ。マウント。肩固め。やや浅い。しかしシウバ動けない。背中を向けたシウバ。肩固めは外れたが動けないシウバ。放してハーフになったが、ペニントンパウンド。シウバガードに戻した。下からの仕掛けは読まれている。ペニントンパウンド・鉄槌。立ち上がって飛び込みパウンド。残り30秒。寝たままのシウバ。ペニントン勝利へのローキック。最後に鉄槌を入れた。タイムアップ。

49-46×2、49-45の3-0でペニントンが新王者に。

打撃で上回ったペニントン。シウバの組みに付き合い過ぎの気もしたが、最終的にはシウバが失速したこともあり、グラウンドでも攻めさせずに完勝。

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