女子フライ級。カロリーナが2ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。
ブラジルのカロリーナはムエタイバックボーンのストライカー。しかしグラウンドには穴がある。アリアネ・リプスキには足関狙いから回転して抜け出そうとしたリプスキにカーフスライサーを掛けたが、その体勢から逆に膝十字を極められて一本負け。その後2連勝したものの、モリー・マッキャンとジョアン・ウッドに連敗。後がなくなった前戦は、UFCデビュー戦のペトロビッチ相手に僅差の判定勝ちで生き残った。計量では当初3ポンドオーバーだったが、ストリアレンコ陣営から「あと1ポンド落とさないと試合を受けない」と言われると、さらに1ポンド落としている。限界まで落とさずに試合を優位に進めようという魂胆だったのか?UFC4勝3敗の30歳。
元SEI☆ZAのストリアレンコは、TUFではフェザー級、UFCデビュー後はバンタム級に。バンタム級では計量時にふらついてドクターストップがかかったこともあったが、前戦からさらに階級をフライ級に落としている。初戦はカロリーナにKO勝ちしているマッキャンで、タックルをかいくぐってテイクダウンしたストリアレンコがバックマウントを奪い、得意の腕十字に移行して1R一本勝ちした。30歳。
パンチをヒットさせて組み付いたストリアレンコ。ボディロック。テイクダウンを狙うがこらえるカロリーナ。こらえてヒザを入れたカロリーナ。左を入れて離れたカロリーナ。詰めていくストリアレンコだが、カロリーナ距離を取りつつパンチをヒットさせる。左ミドル。カロリーナのバックブローをかわして組み付いたストリアレンコ。テイクダウン。しかしケージに上半身を預けて寝かされないカロリーナ。ケージを使って立った。なおもボディロックの体勢のストリアレンコだが、テイクダウンを狙うも小手に巻いてこらえたカロリーナ。離れる。今度はカロリーナの蹴りに合わせて組み付いたストリアレンコ。スタンドバックから後方に倒れ込んで引き込んだ。しかし反転されて下に。ガードからストリアレンコ腕十字!しかし時間がない。カロリーナはクラッチしてディフェンス。外れた。ホーン。
1Rカロリーナ。ストリアレンコ、テイクダウンがなかなか奪えず厳しい展開。
2R。ハイを入れたカロリーナ。詰めたストリアレンコのボディにテンカオがヒット。組ませてもらえないストリアレンコ。出るところにパンチを貰う。詰めてパンチを打ち込んでいくストリアレンコ。そこから組み付くがカロリーナ引き剥がそうとする。ケージに押し込んでまたボディロックの体勢になるが、ここからテイクダウンがなかなか取れない。小手に巻いてケージで耐えるカロリーナ。入れ変えたカロリーナがボディにヒザ連打。残り1分。ストリアレンコ、倒せないと見て引き込み。しかしカロリーナがインサイドからパウンド。ガードからの仕掛けも警戒されている。ホーン。
2Rカロリーナ。ストリアレンコ、攻め手がなくなってきた。
3R。カロリーナの蹴りをキャッチしたストリアレンコ。ケージに押し込むとまたボディロックだが、ここからテイクダウンを取れていない。小手に巻いて耐えるカロリーナ。首相撲にとらえてヒザを打ち込むカロリーナ。シングルレッグに切り替えたストリアレンコだがカロリーナ入れ替えてまたボディにヒザ。嫌がっているストリアレンコ。逆にカロリーナがボディロック。ストリアレンコ、もはや引き込むしかない。ガードから腕十字。右肘を引いて防いだカロリーナだが三角クラッチに。左肘を流されないように耐えているカロリーナだが首が抜けかけたが腕十字に切り替え、また三角へ。かなり深く入っているように見える。しかし抜けた。立ち際に右をもらったストリアレンコがぐらつく。さらにハイキックもヒット。組み付いていくストリアレンコだがカロリーナが投げてテイクダウン。サイドから押さえ込みながらパウンドを入れるカロリーナ。ストリアレンコ、心が折れたか打たれるのみ。残り時間わずかで様子見していたレフェリーだがさすがに止めた。
テイクダウンを奪えず苦しい展開のストリアレンコ、一発逆転のガードからの仕掛けであと一歩のところまで追い込んだが、仕留めきれないと凌ぐだけの力が残っていなかった。