UFC on ESPN+93:メインイベント・ロマン・ドリーゼ vs. ナッソーディン・イマボフ

ミドル級5分5R。ドリーゼ8位、イマボフ11位。

ジョージアのドリーゼは4連勝・3連続KO勝ち中だった昨年3月の前戦でタイトル挑戦経験のあるマービン・ヴェットーリと対戦。距離を詰めパンチを打ち込んでいったが、ヴェットーリは撃ち合いに付き合わず、距離を取って手数を出す退屈な試合となり、判定負けで連勝がストップした。その後、11月大会でデレク・ブランソン戦が組まれたがブランソンがUFCからFAとなり消滅。12月にはジャレッド・キャノニア戦が組まれていたが、キャノニアの負傷欠場でまたも試合が消滅した。ハードパンチャーだが、サンボ・柔術から格闘技を始めていて、MMAに転向する前にはADCCにも出場している。MMAでも足関を狙っていくことがある。UFC6勝2敗の35歳。

イマボフはダゲスタン出身だが、バックボーンはボクシング。フランスのMMAファクトリーで長年トレーニングをしていたが、昨年末に離脱している。昨年1月以来、2度目のメイン登場だが、前回は直前で相手のケルヴィン・ガステラムが欠場となり、急遽ショーン・ストリックランド戦に変更。ストリックランドの減量が間に合わないためにライトヘビー級契約だったが、明らかにコンディション不良のストリックランドに対し、イマボフは2Rに早くも失速して手数に押される展開で判定負けした。6月にはクリス・カーティス戦が組まれ、高速のワンツー・前蹴りで終始圧倒していたが、2Rにイマボフのバッティングでカーティスの右目が見えなくなり、イマボフとしてはもったいないノーコンテストに。UFC4勝2敗1NCで、ランカーではブレンダン・アレンに次いで2番目に若い28歳。

関節蹴りを見せるイマボフ。三日月蹴り。組んでいくドリーゼ。両脇を差してケージに押し込む。両脇を差し上げて背中でクラッチ。上腕で引き剥がして肘を一発入れたイマボフ。なおも押し込むドリーゼ。また両脇を差した。しかし引きはがすイマボフ。前蹴りを腹に入れる。ローの蹴り合い。また前蹴りを入れるイマボフ。さらに右オーバーハンド。右を入れた。さらにボディに膝!左んをパンチが入り崩れたドリーゼ。イマボフパウンド連打。下から足をすくおうとするドリーゼだがパウンドを貰い続けている。ハーブ・ディーン以外なら止めてもおかしくない。亀になったドリーゼ。イマボフバックマウントにその体勢でパウンド連打。残り時間わずかで腕十字へ。腕が伸びているが、若干肩が抜けていて極まらずホーン。

1Rイマボフ10-8。レフェリーがハーブ・ディーンで救われたドリーゼだが、ダメージは確実に残っている。

2R。イマボフ飛び込んでのジャブがヒット。ドリーゼがパンチを打ち込む。イマボフ慎重。パンチから前蹴りでじっくり攻める。ドリーゼ組み付いてケージに押し込んだ。ダブルアンダーフックでクラッチする。差し返すイマボフ。どちらかというと両者休憩タイム。展開ないままドリーゼの押し込みが続くが、イマボフが差し返して入れ替えると離れた。イマボフスタミナが戻ったのか、スピーディーなパンチ・前蹴りを打ち込む。また組んだドリーゼ。押し込み。また膠着。ドリーゼはダメージ回復のための時間稼ぎか。ダブルアンダーフックでクラッチしたドリーゼだが、動きなくブレイクがかかる。イマボフの前蹴りに右を返したドリーゼだが、イマボフも右を返した。ホーン。

2Rもイマボフ。

3R。イマボフ高速ジャブ・前蹴り。また手数を出してきた。関節蹴り。右を打ち込むところで組み付くドリーゼ。わきをくぐってスタンドバックになったイマボフ。バックから左ハイを放ちヒット。離れた。飛び込んでくるドリーゼにフックを合わせる。ドリーゼまた組み付いた。イマボフの右がヒット。さらに前蹴り。休ませずに出るが、しかしイマボフも口が半開きで疲れている様子。ドリーゼ組み止めた。テイクダウンを狙うがこらえるイマボフ。ドリーゼ離れ際に左フックをヒット。しかし離れるとイマボフの前蹴り・右をもらう。パンチで出たイマボフにまた組み付いてケージ押し込み。動きがなくまたブレイク。ドリーゼがバックスピンキックを入れたところでホーン。

3Rイマボフ。ドリーゼもう判定勝ちはない状態。イマボフがスタミナ切れしてきているが、それ以上に消耗してしまっている。

4R。イマボフがジャブを連打。ドリーゼまた組み付いてケージ押し込み。両脇を差して入れ替えるイマボフ。スタンドバックに。右手をマットに着くドリーゼだが、指先しか着いていない状態でイマボフがハイキックを入れる。レフェリーハーブ・ディーンは反則とみなして試合を止める。ドリーゼのセコンドと言い合いになるイマボフ。反則扱いになり、イマボフ減点1で再開。少し休めたドリーゼ。タックルへ。ケージに押し込むと引き込んだ。トルネードスイープで上を取ったドリーゼ。まだ3分近くある。蹴って上半身を起こしたイマボフ。ケージを使って立とうとする。立った。また脇をくぐってバックに回ったイマボフ。クラッチを切って離れたドリーゼ。イマボフ前蹴り・ジャブ。両者疲れて見合いに。バック肘を狙ったドリーゼだが、背中を向けたところでバックを取られる。ホーン。

4Rイマボフで、減点があり9-9。

5R。パンチが交錯しバランスを崩してスリップしたドリーゼ。しかし立たせるイマボフ。ジャブ・前蹴り。序盤のスピードがないが手を出す。ドリーゼ組み付くとケージ押し込み。またバック肘の際にバックを取られるイマボフ。今度は手をついていない体勢でハイを入れた。ドリーゼまたバックを取られる。キムラで引き込んだ。足関へ。しかし膝が抜けている。膝を抜いて離れたイマボフ。テイクダウンを狙うドリーゼに肘。残り1分半で離れた。両者ふらつきながらの打撃戦。また組み付いたドリーゼ。ケージに押し込むが、両脇を差されている。イマボフ押し返して肘で引きはがす。ドリーゼのタックルを切るイマボフ。またタックル。がぶったイマボフ。バックからパウンド。足関を狙うドリーゼだがイマボフ距離を取る。スタンドでパンチを打ち込むイマボフ。タイムアップ。

49-44、47-47、48-46の2-0でイマボフ勝利。

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