ミドル級だったが、直前出場のポティエリアが1.5ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。
ポーランドのブリチェックはUFCデビュー戦でいきなりセミ前での抜擢。チェコのオクタゴンMMAなどでキャリアを積み、直近5戦はすべて1RでのKO勝利だが、33歳と若くはなく、戦績も17勝5敗ときれいではない。元々、昨年9月に欠場選手の代役としてジェイコブ・マルクーン戦でUFCとの契約を果たしたが、非公開の理由で欠場となっていた。ボクシングがバックボーンのストライカーで、17勝中11のKO勝ちがある。
当初はロシアのアルベルト・デュラエフと対戦予定だったが、ビザの問題でデュラエフが欠場。直前になってUFC1勝3敗のウクライナ人・ポティエリアの代役出場が決まった。唯一の勝利はレジェンドのマウリシオ・ショーグンの引退試合で、ショーグンの地元ブラジルで容赦なく1RKO勝ちしたが、それ以外の3試合ではいずれもKO負け。前回のベラトは2Rにパンチを効かせてダウンを奪ったが、フィニッシュを狙ってパウンドラッシュしたものの、ヒット率が低く息を吹き返したベラトに対しガス欠となり、マウントからのパウンドラッシュで大逆転負けした。今回からミドルに階級を落とす。27歳。
インローを入れたポティエリア。左ミドル。飛び込んだポティエリアに右を打ち込んだブリチェック。左を出したポティエリアに、ブリチェックの出した手がアイポークとなってタイムストップ。再開。右で出るブリチェック。ケージに詰めて左右の連打。ブリチェックの右がまたヒット。さらに右ボディストレートを入れたが、低すぎてローブローに。けっこう強くヒットしたが再開。ひたすら右を打ち込んでいくブリチェック。ポティエリアのタックルを切る。ジャブを入れるポティエリア。ブリチェックの右を交わしてバックに回る。ケージに頭を付けてクラッチを切ろうとするブリチェック。ポティエリアは太ももにヒザ蹴りを入れる。残りわずかで離れてパンチを入れたポティエリア。ホーン。
1Rポティエリア。
2R。ジャブの刺し合い。ブリチェックの右は空振り。ポティエリアシングルレッグのフェイントからアッパーを打ち込む。ポティエリアパンチ3連打からタックル。切ったブリチェック。詰めるブリチェックだが右を読まれている。ポティエリアは冷静にジャブをヒット。スライディングキックを見せたポティエリア。ブリチェック詰めるがパンチのヒットがない。またシングルレッグのフェイントからアッパーを入れるポティエリア。ジャブから左を入れる。ホーン。
2Rも手数でポティエリア。
3R。ジャブを入れるポティエリア。ブリチェックはいきなりの右。しかしポティエリアの左ストレートをもらった。ブリチェックもジャブを返す。ようやくヒットした。が、ポティエリアのパンチを貰い後退。追ってワンツーを入れると膝から崩れたポティエリア。追い打ちに来たブリチェックにシングルレッグに入り凌ぐ。立って離れたポティエリア。またパンチで出る。もらっているブリチェック。クリンチで凌ぐブリチェックだが、ポティエリア肘を入れて引き剥がした。ブリチェック左をまたヒット。ケージに押し込むと放して肘。さらに左右のフックを打ち込む。ポティエリアも攻め疲れか。入れ替えたブリチェック。離れる。残り1分。疲れているポティエリアだがパンチを出していく。タックル。切ったブリチェックだが、口が半開き。またポティエリアが組んでケージに押し込む。脇をくぐってスタンドバックに。残り10秒で引き剥がすブリチェック。パンチで出たがタイムアップ。
30-27×2、29-28の3-0でポティエリア勝利。
謎にプッシュされていたデビュー戦のブリチェックだが、1勝3敗のポティエリア相手に完敗。