UFC298:第2試合・オーバン・エリオット vs. バル・ウッドバーン

ウェルター級。

イギリスのエリオットはケージウォーリアーズでキャリアを積み、昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利してUFCと契約。コンテンダーシリーズでは2Rにパンチを効かされグロッキーとなり、タックルを切られて腕十字で左腕を伸ばされるピンチから、3Rにタックルからのテイクダウンで凌いでの判定勝ち。本業は鉄道の保守・点検を行う保守鉄。26歳。

ウッドバーンは昨年8月のコンテンダーシリーズに出場予定だったが、UFC290でボー・ニッカルと対戦予定だったトレーシアン・ゴアがファイトウィークに入ってから欠場したことにより、急遽UFCデビュー。ローカルでは7戦全勝(5KO)だったが、準備不足もあってニッカル相手にはいいところがなく、序盤にパンチを効かされダウンし秒殺KO負け。身長173cmと背が低くがっしりした体型。前回のミドルからウェルターに落としての試合となる。30歳。

いきなり距離を詰めたウッドバーン。下がって様子見するエリオットに詰めていくが、エリオット組んで入れ替えると離れた。エリオットのハイキックがヒット!しかしウッドバーンがパンチを返して効いた!パンチの連打。距離を取って凌ぐエリオットを追いかけるウッドバーン。エリオットカウンターのタックル。テイクダウンするとバックにまわりあっさり両足フック。バックマウントからパウンド連打。チョークを狙うエリオット。なんとかディフェンスしているウッドバーン。亀のまま動けないウッドバーンだが、チョークだけは防いでいる。エリオットパウンドを入れて首が空いたところにチョークを狙ったが入らず。足のロックを解除して体勢を変えるエリオット。ウッドバーン向き直ったがハーフで押さえ込まれる。エリオット残り40秒でマウントに。肘連打。背中を向けたウッドバーンにまたチョーク。しかし首のディフェンスは固いウッドバーン。ホーン。

1Rエリオット。

2R。近距離でのパンチの打ち合い。めちゃめちゃにパンチを振り回すウッドバーンだがヒットもしている。距離を詰めたウッドバーンにエリオットタックル。受け止めたウッドバーンをケージに押し込むが、倒せず離れた。エリオットのハイキックをキャッチして倒したウッドバーン。すぐにバックに回ったが、エリオットスイッチして逆にバックに回る。また亀で止まってしまうウッドバーン。両足フックしてバックマウントから殴るエリオット。ここからのディフェンスは固いウッドバーン。チョークを狙うエリオットだが攻めあぐねる。残りわずかでバックから腕十字を狙ったエリオットだが、体勢に入る前にホーン。

2Rエリオット。

3R。パンチで出たウッドバーン。組み付いたエリオットがケージに押し込むが離れる。詰めていくウッドバーン。ジャブがヒット。右フックに合わせて組み付いたエリオットだがウッドバーン引き剥がした。エリオットちょっと消耗している。エリオットタックル。受け止めたウッドバーンだがエリオット足をクラッチしてテイクダウン。ハーフからマウントに。残り2分。エリオットはハリトーノフマウントの体勢からパウンドを入れるが、股をくぐって逆にバックに回ったウッドバーン。エリオット立ち上がりケージ際で正対。ウッドバーンタックルへ。倒せないがスタンドバックを狙う。しかし正対したエリオット。残り5秒で離れた。パンチで出るウッドバーンだがタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でエリオット勝利。

UFCデビュー戦を勝利で飾ったエリオットだが、バックマウントから攻めあぐね、終盤はスタミナ切れ。満点とは言えない勝利だった。

ウッドバーン、近距離でパンチを振り回す勢いは良かったが、組まれてあっさりと下になると、首のディフェンスは固かったが脱出できず。3R終盤にグラウンドから抜け出すチャンスがあったが、あそこでタックルに行かず打撃で一か八かKOを狙うべきだったのでは。さすがにその体力がなかったのか。

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