フライ級契約だったが、計量ではチャイレスが5ポンドオーバー、ラセルダが1ポンドオーバーと両者体重オーバーとなり、チャイレスの体重に合わせた131ポンドキャッチウェイトに。
両者は昨年9月のメキシコ独立記念日大会で対戦し、ノーコンテストとなったため、翌月にダイレクトリマッチが組まれていたが、ラセルダにドクターストップがかかり延期となっていた。前回は1Rにチャイレスがケージに押し込みながらギロチンで絞めると、ラセルダの腕がだらりと下がったのを見てレフェリーがストップし、一度はチャイレスの一本勝ちとなった。しかしラセルダは落ちておらず抗議し、ビデオ検証の結果、ストップが誤りということでノーコンテストに変更。実際のところ、どの程度絞まっていたのかはわからないが、落ちていない場合でも、紛らわしい動きをした時点で、本来はストップされても仕方がないはず。
チャイレスは昨年8月のコンテンダーシリーズに出場予定だったのが、7月に相手の体重オーバーで試合が消滅した平良達郎のスライドして組まれた試合の相手としてUFC本戦デビュー。全体的に押され気味の展開で判定負けしたが、1Rにはパンチでダウン気味に倒し、3Rにはギロチンで絞めたままマウントを奪うなど、平良がピンチに陥る場面もあった。28歳。
ラセルダはUFCデビューから4連敗。下攻めが得意なグラップラーだが、反面、安易に下になる、下になってからのリカバリーに乏しいという欠点がある。直近の2連敗はいずれもパンチでダウンを奪ってからの逆転負け。特に、C.J.ベルガラ戦では1RにKO寸前まで追い込んだものの仕留めきれず、失速して逆転負けを喫した。しかしこの試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、5度目のチャンスが与えられている。27歳。
ミドルを入れたチャイレス。ラセルダは左ハイ。ワンツー、右を打ち込んだチャイレスだが、右に合わせてタックルに入るラセルダ。テイクダウン。インサイドから肘・パウンド連打。チャイレスガードから三角!腕を流さないまま絞めてタップアウト!
今度は完璧にタップを奪ったチャイレス。完勝。