UFC on ESPN+96:第8試合・ウマル・ヌルマゴメドフ vs. ベクザト・アルマカーン

バンタム級。ヌルマゴ13位、アルマカーンはUFC初参戦。

次の試合のモカエフ、メインのガジエフと同じく、ダゲスタン出身の無敗ファイターヌルマゴ。言わずとしれたハビブのいとこ。当然グラップリングが強いが、打撃も得意で、昨年1月にはラオーニ・バルセロスから1RKO勝ち。バルセロスはキャリア初のKO負けだった。昨年8月、上位ランカーのコーリー・サンドヘイゲンとの試合が組まれていたが、肩の負傷により欠場している。28歳。

カザフスタンのアルマカーンはUFCデビュー戦でいきなり無敗のランカーとの対戦に。カザフスタンのOctagon(チェコを本拠地とするOktagon MMAとは別)でキャリアを積み、ここまで16勝1敗。いきなりヌルマゴとの対戦となったのは、ヌルマゴが他の選手から対戦を避けられているという事情もある。ジェクぺ・ジェックというカザフスタンの伝統競技(打撃・投げ・パウンドが認められた格闘技)の王者からMMAに転向。16勝中13KO・2一本勝ちの26歳。

このところUFCだけでなく世界で猛威を振るう中央アジア勢だが、さすがに初戦でヌルマゴの相手は厳しすぎるのか、オッズは今大会一番の大差でヌルマゴがフェイバリットとなっている。

いきなり右ハイを入れたアルマカーン。右ミドル。右フックを打ち込むと頭部をかすめてヌルマゴダウン気味に倒れた。しかし出てきたアルマカーンにタックル。こらえるアルマカーンだがテイクダウン成功。サイドで押さえ込んだヒジ・鉄槌。アルマカーンが亀になるとハーフバックについた。両足フックしてバックマウント。仰向けの体勢でバックから殴っていく。首に腕を回してきた。防いでいるアルマカーン。しかしバックマウントから逃れられない。正対してガードに。ヌルマゴヒジ・パウンド。残り40秒。凌ぐのみのアルマカーン。ホーン。

1Rヌルマゴ。打撃をもらって一瞬ヒヤッとしたが、テイクダウンしてからはほぼ何もさせず。

2R。ヌルマゴの蹴りに右を入れたアルマカーン。しかしヌルマゴがタックルのフェイントからプレスする。パンチを入れた直後にシングルレッグ。そのまま寝かせた。パスしてサイドへ。マウントを狙ったタイミングで体勢を返して立った。立ち際に蹴りを入れるアルマカーン。スタンド状態になったタイミングでギリギリ合法。しかしまたタックル。テイクダウンすると簡単にマウントへ。アルマカーン、精神的にも削れてきたか。左右のパウンドラッシュ。しかしアルマカーンマウントから抜け出して立った。が、タックルからドライブしてバックに回ったヌルマゴ。そしてすぐにマウントへ。残り1分。パウンド・ヒジ。ラッシュをブリッジでしのごうとしたが、またパウンドを入れていく。ブリッジからハーフに戻したアルマカーン。が、バックに回ったヌルマゴ。パウンド。ホーン。

2Rヌルマゴ。このラウンドも一方的な展開。徐々に差がついてきている。

3R。インローを入れたヌルマゴ。アルマカーンのハイはバックステップでかわす。ジャブに右を返したアルマカーン。しかしヌルマゴシングルレッグで即テイクダウン。ハーフにしてヒジを入れる。パウンド。ブリッジからケージ際に移動するが、バックに回られて体を伸ばされる。なんとか半身になって逃れようとするが、またハーフバックに。残り50秒で正対したアルマカーンだがマウント。ヒジで削るヌルマゴ。残り10秒で体を起こしてパウンドラッシュ。タイムアップ。

ドミネイト・オブ・ザ・イヤー。

30-25、30-26×2の3-0でウマル・ヌルマゴメドフが無敗を継続。

強かったが、強すぎて余計に対戦を避けられそうな勝ち方。試合後にはコーリー・サンドヘイゲンとの対戦をアピール。

アルマカーンもフィニッシュされずによく凌いだが、相手が悪すぎた。

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