UFC on ESPN54:第11試合・クリス・ワイドマン vs. ブルーノ・シウバ

ミドル級。

元王者ワイドマンだが、タイトル陥落した試合から8年間で2勝7敗。ユライア・ホール戦ではカーフキックをカットされスネを骨折する大怪我を負い、2年4ヶ月ぶりの復帰戦となった昨年8月の試合はノーランカーのブラッド・タバレスに両足をカーフで殺されて完敗。試合後にダナ・ホワイトからは「頼むから引退してくれ」というコメントが出た。今回は、MMAデビューからの4試合を戦った、生まれ故郷から近いアトランティックシティでの開催で、最後を飾るにはふさわしい場所かもしれんがい、UFCとはまだ2試合契約が残っており、本人は現役続行する意向。その後、アンデウソンとのボクシングマッチもしてみたいとも語っている。とはいえ負け方によってはこれが最後の試合となってもおかしくはない。39歳。

レジェンド引導を渡すかもしれないのはブラジルのブルーノ・シウバ。UFCデビューからは3試合連続KO勝ちしたが、4戦目でGlory王者で後にミドル級・ライトヘビー級王者となるアレックス・ペレイラと対戦。さすがに組みでの勝負を選択したが、タックルを切られる展開で判定負け。前戦もUFCデビュー戦となるシャラ・マゴメドフ相手に打撃で劣勢な展開となり、テイクダウンしてグラウンド勝負を狙ったが、下から殴られて攻められずに判定負けした。34歳。

じわじわと出るワイドマン。プレッシャーを掛けている。しかしシウバの右をもらった。ワイドマンパンチから詰めて組もうとしたが、両腕で阻んで離れたシウバ。ワイドマン左ハイ。ヒットしパンチで出たが、シウバが左右のパンチ連打を放ち近寄らせない。ワイドマン組み付いた。がぶってヒザを頭部に連打するワイドマン。持ち上げてテイクダウン。バックに回った。立とうとするシウバをボディロックでクラッチし、投げてテイクダウンを狙うワイドマン。正対しようとするシウバだができず。両手をマットに付いたまま耐えるのみのシウバ。テイクダウンはされないが、このままだとラウンドを落としてしまうが。その体勢のままホーン。

1Rワイドマン。

2R。ワイドマンの蹴り足をキャッチしながら右を打ち込んで倒したシウバだがすぐに立たせる。ワイドマン蹴りを入れる。左ミドル。カーフ。シウバパンチ連打で飛び込んだ。パンチで出るシウバにワイドマンが出した手がアイポークとなりタイムストップ。再開。カーフ、ミドルを蹴るワイドマン。シウバ詰めてきてパンチを入れる。ワイドマンタックル。反応して切ったシウバ。出てきたシウバに左フックをひっかけたワイドマン。ジャブを入れるがシウバ詰めてきた。下がってかわすワイドマン。またジャブ。前蹴り。残り1分。ジャブを入れているワイドマン。シウバのワンツーがヒットしケージを背負うワイドマンだが、頭を振ってかわし打ち返す。左を打ち込んだワイドマン。ボディ。シウバケージを背負って防戦一方に。パンチ連打を打ち込む。最後にシウバが前に出て打ち返したがホーン。

2Rはワイドマンが打撃でも優勢に。

3R。ジャブで出たシウバだが、ワイドマンが前に出した手がアイポークに。タイムストップ。再開。ジャブを入れるワイドマン。シウバパンチで出た。飛び込んだところにワイドマンの左フックがヒットしシウバもんどりうってダウン!倒れたシウバはアイポークをアピールしているがワイドマンパウンド。バックから連打しレフェリーストップ!

が、リプレイで見ると飛び込んだ時にパンチが当たる前にワイドマンの指がシウバの右目に入っていて、シウバの主張通りアイポークはあった。これまた裁定が変わりそうな展開でのフィニッシュ。

裁定はワイドマンのTKO勝ちとコールされる。2017年のケルヴィン・ガステラム戦以来約7年ぶりのフィニッシュ勝利、2015年5月のヴィトー・ベウフォート戦以来約9年ぶりのKO勝ち。

追記:公式裁定が変更。アイポーク時点までの判定となり、30-27×3の3-0でワイドマンの判定勝利に。

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