ライトヘビー級タイトルマッチ5分5R。ヒル1位。
元GLORY2階級制覇王者にして、UFCでも2階級制覇したペレイラ。昨年7月のライトヘビー級転向初戦で、元王者ブラホビッチにテイクダウンされ下から立ち上がれない展開も見せており、いまだグラウンドには不安が残るが、打撃の強さで勝ち続けている。王座決定戦では、UFC無敗のまま負傷によりタイトルを返上したイリー・プロハースカをKOしており、今回同様に負傷で王座を返上したヒルを倒せば、完全無欠の王者となる。36歳。
ヒルはプロハースカが返上したタイトルを昨年1月の王座決定戦で勝利し獲得。その時の相手はペレイラのセコンドにつくグローバー・テイシェイラ。大学までバスケをしていたスーパーアスリートタイプの選手で、MMAと同時期に開始した柔術でも現在茶帯を巻くが、キャリアで一本勝ちはない(12勝7KO・5判定勝ち)完全なストライカー。唯一の敗戦は、UFC随一の下攻めグラップラー・ポール・クレイグのガードからの三角十字で腕を折られながら頭部に肘のラッシュをもらった試合。昨年7月、ファイトウィーク中に行われたファイターズバスケの試合でアキレス腱を断裂して王座を返上し、今回が復帰戦となる。32歳。
カーフを蹴るペレイラ。インローを返すヒル。お互いまだ蹴りの間合いで前手で距離を測る。ペレイラの左ミドルにヒルが右フックを出した。左ハイを見せるヒル。左ミドル。徐々に手数が増えてきた。詰めてくるペレイラに単発の打撃を合わせるヒル。ペレイラの左フックでヒル仰向けにダウン!ペレイラすかさず詰めてパウンドラッシュ!鉄槌連打でヒル失神!一呼吸おいてハーブ・ディーンストップ!
ダウンを奪ったのはアッパー気味の左フック。実質それで終わっていた。
試合後にはヘビー級挑戦もしたいとコメント。UFC301ブラジル大会でやりたいとも言っていたが、さすがにそれは無いだろう。