PFL公式サイトではメインとセミのみ発表されているが、中継を行うESPNのサイトで全試合発表されている。
ヘビー級
ワレンティン・モルダフスキー(6点・1位)
リントン・ヴァッセル(0点・7位)
ダニエル・ジェームス(5点・3位)
タイレル・フォーチュン(0点・11位)
デニス・ゴルツォフ(4点・4位)
セルゲイ・ビロステニー(3点・5位)
オレグ・ポポフ(5点・2位)
ブラゴイ・イヴァノフ(0点・6位)
グーカン・サリカム(0点・11位)
スティーブ・モウリー(0点・8位)
メインで組まれたのはヘビー級元暫定王者モルダフスキーと、過去Bellatorで2度対戦して1勝1敗のヴァッセル。ヴァッセルは初戦がゴルツォフで、2戦目がモルダフスキーというのは厳しいが、モルダフスキーには前回勝利しており、上位を自力でストップするチャンスでもある。
初戦でKO負けしたマルセロ・ゴルムとアンテ・デリヤは欠場となった模様で、初戦を欠場したフォーチュン、Bellatorランカーだったが出場選手から漏れていたサリカムが代わりに2戦目から出場となる。初戦全勝のロシア勢ではゴルツォフとビロステニーが直接対決。他の初戦勝利した選手は勝利していない選手の対戦になっている。
女子フライ級
リズ・カモーシェ(3点・4位)
渡辺華奈(3点・5位)
タイラ・サントス(6点・2位)
ジェナ・ビショップ(6点・3位)
イララ・ジョアニ(0点・8位)
シェイナ・ヤング(-1点・10位)
ジュリアナ・ベラスケス(0点・6位)
リサ・モールディン(0点・9位)
PFLヨーロッパ優勝のストライカー・ディッチェバは初戦はPFLのチャレンジャーシリーズに出ていたモールディンに1RKO勝ちで1位。打撃は強いが、組みの強い選手への対応が未知数な中、2戦目はアマチュアムエタイ王者でMMAキャリアの浅いハケットと、出場選手の中で一番勝ちやすい相手と組まれている。厳しい相手との対戦は避けるとは思っていたが、ここまで露骨とは予想出来なかった。
Bellatorフライ級王者のリズ・カモーシェは、初戦ランキング1位のジュリアナ・ヴェラスケスで、2戦目が2位の渡辺との再戦。実質王座防衛戦クラスの厳しい相手との対戦が続くが、3年前の初対決ではカモーシェが秒殺KO勝ちしている。カモーシェと渡辺はともに1戦目が判定勝ちの3点で、初戦で6点を獲得した選手が3人いるため、それまでの状況次第では判定勝ちの3点のみでは勝ち上がりできない可能性がある。セミ以外の女子の試合がすべて終わってからの試合となるため、試合開始時点の得点状況で戦い方を変えなければいけないかもしれない。が、前回敗れている渡辺としては、決勝進出よりもまず勝つことの方に意識を集中させるべきか。
ともに1R一本勝ちで6点を獲得した元UFCタイトル挑戦者サントスとIBJJFノーギ世界王者のビショップは直接対決となったが、無敗とはいえ38歳でMMAキャリア2年半のビショップは、初戦がキックボクサーのハケット相手だったことに助けられての1Rフィニッシュだったという部分もある。MMAファイターとしての実力では差があるか。
女子フライ級は、開始前の状況では初戦1Rフィニッシュの選手3人と、初戦判定勝ちのカモーシェ vs. 渡辺の勝者が決勝トーナメント進出する可能性が高いが、初戦でいきなりBellator王者カモーシェと当てられたベラスケスは、2戦目はディッチェバに1RKO負けしたモールディンとの対戦。この相手なら、勝ち上がりを狙って1Rフィニッシュを狙ってくる可能性もある。フィニッシュ勝利で6点獲得した場合、他の6点獲得者が敗れて加点がなければ、終了時の試合時間次第でベラスケスが勝ち上がる可能性もある。