UFC301:メインイベント・アレクサンドル・パントーハ vs. スティーブ・エルセグ

フライ級タイトルマッチ5分5R。

昨年7月にモレノを破り王座を獲得したパントーハ。12月にはロイバルに勝利し、安定王者への道を歩み始めた。地元ブラジルで初となるナンバーシリーズのメインを飾ることになったが、当初勝者が次期挑戦者と見られていた2月のロイバル vs. モレノの対戦では、勝者ロイバルが負傷のため5月に間に合わず、敗れたモレノは休養を発表。上位ランカーも軒並み前回負けているか、負傷欠場中などで候補がおらず、二桁順位のエルセグ相手の防衛戦に。実績に大きな差があるものの、オッズではそこまで大差ではなく、エルセグに対する期待感というよりは、パントーハへの信用がまだそれほどないように見える。34歳。

エルセグはオーストラリア出身。ミドル級のアデサニヤ、フェザー級のヴォルカノフスキーと、この1年で一気に王座から陥落したオセアニア勢として、初のフライ級タイトル獲得を目指す。初戦が代役でのランカーとの対戦だったとはいえ、11ヶ月・4戦目でのタイトル挑戦は異例。絞めでの一本勝ちが多いが、前戦ではマット・シュネルをパンチでKOしている。プレリムにはルフィが登場したが、エルセグのニックネーム・アストロボーイは鉄腕アトムに似ていることから名付けられた。28歳。

パントーハいきなりパンチで出た。エルセグが組むが四つで受け止めると離れる。ワンツーを入れるパントーハ。カーフキック。エルセグが遠間からジャブを入れる。ワンツーミドルがヒット。パントーハのカーフで体がくの字に曲がった。左右のボディを打ち込むパントーハ。組んで脇を差したエルセグだがパントーハ離れる。右を打ち込むエルセグにパンチからカーフキックを入れるパントーハ。ワンツー。ボディからタックルへ。尻餅をつかせた。エルセグがケージ際まで移動しようとするが押さえ込む。足で突き放して立とうとしたエルセグだが、パントーハすぐに接近してテイクダウン。バックに回る。立ち上がるエルセグ。後方に倒れ込んでグラウンドに戻したパントーハ。すぐ上になりパウンド。強いパンチを入れる。打たれながら立ったエルセグ。またスタンドバックから後方に倒れ込んだが、エルセグ反転して上になり立った。ホーン。

1Rパントーハ。

2R。パントーハがタックルに。ケージに押し込んだ。離れる。ジャブを突くエルセグ。パントーハ詰めて組み付くと四つから投げた。テイクダウン。マウントに。ハーフに戻したエルセグ。ブリッジで反転したエルセグ。パントーハすぐに立って膝を入れ離れる。エルセグアッパーからタックルへ。首を抱えるパントーハ。エルセグ離れた。パントーハワンツー。エルセグヒジ。パントーハがパンチ連打で出るとタックルにつなげる。投げたがスッポ抜けて離れた。詰めていくエルセグ。出てくるパントーハに下がりながらパンチを入れる。けっこう顔面にヒットしているが、パントーハ構わず組み付く。ボディロックから投げてテイクダウン。サイド。パウンドを落とすが、エルセグ下から蹴り上げ。ホーン。

スタンドで間合いを詰めるパントーハに、けっこうエルセグのパンチやヒジがヒットしている。そのまま詰めてタックルにつなげているが。2Rややパントーハ。

3R。四つからヒザを入れたパントーハ。離れた。エルセグのパンチをブロックスパントーハ。左右のボディから右フックを入れる。アッパーを入れたエルセグだがパントーハは左右のボディを入れる。詰めてパンチを入れるエルセグにパントーハも返す。組んでいったパントーハ。脇を差して押し込む。ヒザ。引き剥がして離れるエルセグ。パントーハ突進しながらパンチのコンボを入れる。そこからタックルに。テイクダウン。ケージ際で立ち上がるエルセグだがボディロックテイクダウン。その前のヒジでパントーハが額をカットしている。ハーフ。背中を見せて立ち上がろうとするエルセグのバックについてハーフバック。また後方に倒してグラウンドに持ち込んだところでホーン。

3Rはパントーハ。エルセグ陣営はインターバル中「フィニッシュが必要」と告げている。

4R。エルセグタックル。切られた。間合いを詰めてヒジ。パントーハのタックルを切る。アッパーから左フックをヒット。エルセグタックル。切った。パントーハはこのラウンドやや休み気味。エルセグのパンチに右を打ち返す。タックルに入ったエルセグだが切られた。エルセグ左ボディ。残り1分。左右のコンボを入れたパントーハ。組みに来たパントーハにエルセグがアッパーを合わせてヒットしたが、エルセグかまわず組み付いてスタンドバックに。離れた。ホーン。

4Rはエルセグ。2Rもどちらに入っているかわからないので、パントーハは5Rも確実に取りたい。

5R。エルセグのカーフキックにパンチ連打を入れるパントーハ。エルセグタックル。はじめてクリーンテイクダウン。しかし足で近寄らせず、起き上がってタックルに入り逆にテイクダウンした。バックに回る。エルセグ立った。また後方に引き込もうとするが、エルセグこらえる。引き込んだ。しかし立って離れるエルセグ。エルセグ詰めて左ハイ。パントーハまた前に飛び込みながらパンチ連打。エルセグタックル。テイクダウンしたが、パントーハすかさずスクランブルで上を取り返す。ボディロックパス。ハーフに。エルセグも下から返そうとしたが上で押さえ込むパントーハ。ブリッジで返そうとするエルセグだが上をキープするパントーハ。亀になったエルセグにバックマウント。瞬時に反転するエルセグだがパントーハ上をキープしマウント!ハーフに戻すがエルセグパウンドを入れる。タイムアップ。

25分動き続けた中で、最後のスクランブルでも譲らなかったパントーハ。

48-47×2、49-46の3-0でパントーハ王座防衛。

エルセグもパンチをヒットさせて健闘したが、スクランブルの攻防ではパントーハが最後まで優位を渡さなかった。

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