フェザー級トーナメント一回戦。
河名はグレコローマン・レスリングがバックボーンで、2017年全日本社会人選手権・国体で優勝。同年には初開催となったU-23世界選手権でも優勝している。2021年にMMA転向。今年2月の『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 01』で、GLADIATORフェザー級王者のパン・ジェヒョクのタイトルに挑戦。1Rにパンチを効かされるピンチを乗り越えて、2R・3Rはテイクダウンからグラウンドでコントロールしてパウンドを打ち込み、判定勝ちで王座を獲得した。29歳。
韓国のヨンジェはAFCバンタム級王者。MMAは6勝0敗1分で負けなしの28歳。プロデビュー戦でドローとなった後の6勝はすべてフィニッシュで5KO・1一本勝ち。うち4試合は2分以内の勝利。早く勝負を決める能力を持つ反面、未だに未知数な部分も多い。
両者オーソドックス。河名はタックルのフェイントから、すぐまたタックルに入りケージに押し込む。両脇を差して背中でクラッチした河名。反り投げでテイクダウン。ヨンジェは背中を向けて立つと、河名のクラッチを切ろうとする。クラッチが切れて正対したが、四つでまたクラッチしなおす河名。一度放してからまたタックルに入る河名。テイクダウン。ハーフに。ヨンジェは河名の頭を押して引き剥がして立とうとする。立ち上がったがバックを取った河名が投げてまたテイクダウン。バックからコントロールしつつ、左のパウンドを連打する。ヨンジェが立ち上がるとまた投げた河名。クラッチを切って正対するヨンジェ。残り1分。また押し込みながら両脇を差した河名。投げで崩すとバックに回る。投げながら左のパンチを打ち込んだ河名。ヨンジェが打ち返すと離れて距離を取った。ホーン。
1Rは河名が組みでコントロールしつつ、打撃を入れ攻勢。
2R。すぐタックルに入る河名。ヨンジェはヒザを入れると引き剥がした。詰めてくるヨンジェ。河名またタックルへ。組んだが引き剥がしたヨンジェ。パンチで詰めてくる。河名はタックルのフェイントからアッパーを入れるが、ヨンジェがパンチでプレッシャーを掛ける。河名タックル。両脇を差したが、動きがなくレフェリーからブレイクがかかる。すぐまた詰めるヨンジェ。離れ際に右を入れた河名。ヨンジェがパンチを入れて出てくるところにタックルでテイクダウンしたが、ヨンジェはすぐ立ち上がり引き剥がす。消耗が見える河名。ヨンジェが右フックをヒット。さらにアッパーをもらった。河名タックルへ。肘で抵抗するヨンジェ。河名が両足をすくってテイクダウンしたが、すぐに立たれた。距離を取る河名を追いかけてパンチを入れるヨンジェ。河名またタックルからバックを取るが、立ち上がったヨンジェが正対。残り10秒で河名がクリンチからの肘・アッパーの連打!ホーン。
最後に打撃を入れた河名だが、そこまでの打撃のヒットでヨンジェのラウンドか。
3R。飛び込んで左を入れた河名。もらったヨンジェがケージ際まで後退。追った河名がパンチを入れると、ヨンジェは逃げ気味のタックルへ。切った河名がバックに回ると片足をフックしつつ、脇の下からパンチを入れていく。ヨンジェも相当疲れが見える。立ち上がったヨンジェをすぐに崩して膝をつかせる。両膝を着いたヨンジェにバックからパウンドを入れる河名。立つとすぐ崩してまた殴る。疲れて動けないヨンジェにパウンドを入れる河名。殴ってヨンジェが立つと崩す。タイムアップ。
両者疲労困憊。
30-26、29-27×2の3-0で河名勝利。
勝利後のインタビュー中も息が上がってつらそうな河名。英語でインタビューの受け答えをする。「レスリングを信じていた。UFCとの契約はマストだ。なぜなら、俺はマスト(真寿斗)だから」とコメント。