UFC on ESPN57:第12試合・ラウル・ロザスJr. vs. リッキー・トゥルシオス

バンタム級

2月に組まれていた試合だが、試合数分前にロザスJr.が体調不良になり中止に。UFCからは翌週にスライドして行われるとフライングで発表されたが、トゥルシオスが契約体重に納得行かずに流れた。結局、それから3ヶ月のブランクが開いて、またも同じカードが組まれている。

19歳のUFC最年少ロザスJr.。メキシコ系アメリカ人で、アグレッシブなグラップラーだが、UFC2戦目のクリスチャン・ロドリゲス戦では、1Rにグラウンドで攻めたもののガス欠となり、後半は攻められて判定負け。前戦は荒っぽいパンチで攻めての1RKO勝ち。しかし勝った相手はいずれもUFC未勝利で、現時点のいまだにはっきりしない。

トゥルシオスは2021年のTUF29バンタム級で優勝。しかしTUF後の初戦はいきなり判定負け。2戦目はUFC0勝2敗のケビン・ナティブダド相手に、グラウンドで下から仕掛ける展開も、攻めを潰されて苦戦し、スプリット判定勝ち。柔術バックボーンのグラップラーだが、打撃のレベルがあまり高くなく、グラウンドに持ち込むためのレスリングもそこまで強くないので、UFCでは苦戦している。31歳。

サウスポーのロザスJr.にトゥルシオスはオーソ。いきなり蹴っていくトゥルシオス。ロザスJr.タックル。テイクダウン。トゥルシオスがすぐにケージ際に移動するが、ボディロックして立たせないようにしているロザスJr.。パンチで抵抗するトゥルシオスだが、背中をつけさせたロザスJr.。パスしていく。パスを狙いながらパウンド。上半身を起こしたトゥルシオス、ケージを使って立った。ヒザを入れたトゥルシオスだが、ロザスJr.がリフトしてテイクダウン。トゥルシオスはスイッチで返そうとするが、またボディロックでコントロールするロザスJr.。トゥルシオスヒジで抵抗。背中を向けて立ったトゥルシオス。シングルレッグで上を取ろうとする。ロザスJr.はバックから足をフックさせようとしたが、フックできず下に落ちた。逆にバックに回ったトゥルシオス。四の字バックでチョーク。アゴの上からマタレオンで絞めるが、まだ耐えられる状態。諦めて解除したトゥルシオスが反転しようとするタイミングで逆に上を取ったロザスJr.。今度はロザスJr.がバックマウントからチョーク狙い。ホーン。

1Rどちらもチャンスを作ったが、テイクダウンからパウンド・ポジションを取る場面が多かったロザスJr.のラウンドか。因縁があるためか、両者意地の張り合いになっている。

2R。すぐにパンチで出るトゥルシオス。ロザスJr.飛び膝を見せた。またヒザ。そこからタックルへ。ケージに押し込み足を束ねて尻もちを着かせた。トゥルシオスはヒジで抵抗するが、背中を向けて立った。前転して脱出しようとしたトゥルシオスだが、ロザスJr.ついていって四の字ロック。チョークを狙う。反転しようとするトゥルシオスだが、ぴったり背中についているロザスJr.。チョークの体勢。アゴごと絞める。喉元に入った。タップアウト!

お互いグラウンドでの意地の張り合いから、最後はロザスJr.が上回った。好勝負。

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