UFC303:第2試合・鶴屋怜 vs. カルロス・ヘルナンデス

フライ級。

キング・オブ・パンクラシストで昨年のRoad To UFCフライ級ウィナー・鶴屋のUFCデビュー戦。Road To UFC準決勝では、膝を負傷していた影響もありフィニッシュできずキャリア唯一の判定となったが、決勝ではジー・ニウシュイエをテイクダウンからグラウンドで完璧にコントロールし、1R残り僅かでパウンドアウトした。UFCではロザスJr.に次ぐ2番目の年少ファイター。

鶴屋の初戦の相手は、前戦で平良達郎にKO負けしていて、2戦連続日本人との対戦となるヘルナンデス。当初ヘルナンデスはコーディ・ダーデンと対戦予定だったが、ダーデン欠場で鶴屋にナンバーシリーズデビューのチャンスが回ってきた。

ヘルナンデスはUFCでは2勝2敗で、もう1人の敗れた相手はRIZINで試合をしたこともあるアラン・ナシメント。ナシメント戦はバックを取られてチョークでの一本負け。バックボーンはキックボクシングだが、9勝のうちKO勝ちはゼロで、打撃のヒット数で判定勝ちするスタイル。一発の強さはない。UFCでの2勝も判定勝ち。30歳。

サウスポーの鶴屋に対しヘルナンデスはオーソドックス。左オーバーハンドを見せた鶴屋。ワンツー。飛び込んでタックル。倒したがヘルナンデスがスクランブルでバックを取り返した。投げで頭から落としたヘルナンデス。しかしバックを取られた体勢からアームロックを仕掛ける鶴屋。足関に切り替え膝十字。ややずれている。ヒールに切り替えたが、ヘルナンデス足を引き抜いて立ちスタンドへ。ジャブで牽制する鶴屋。ヘルナンデスカーフキック。タックルで飛び込もうとした鶴屋にパンチを合わせようとする。スタンドでプレスされ下がる鶴屋。ケージを背負った。鶴屋タックルに。いいタイミングで入ったが受け止めたヘルナンデス。しかし四つでケージに押し込むと反り投げ。きれいに投げてテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ鶴屋。もぐってバックを狙うヘルナンデスだが、鶴屋ツイスターフックに。ツイスターを狙おうとしたがヘルナンデスディフェンス。ホーン。

1R鶴屋。しかしヘルナンデスも決定的な場面は許していない。

2R。鶴屋シングルレッグ。ヘルナンデス左脇を差してディフェンスするが、飛行機投げで投げた鶴屋。そのまま上になるとヘルナンデスの右腕を足でロックしリバース・クルスフィックス。そのまま肘を入れる。腕のロックが外れるがバックについた鶴屋。ハーフバックからまたツイスターフック。しかしツイスターは警戒してディフェンスしているヘルナンデス。強引にツイスターを狙ったが、足のフックが外れてサイドで押さえ込む。ハーフからガードに戻すヘルナンデス。蹴って離そうとしたヘルナンデスだが、離れず首をギロチンに抱えた鶴屋。残りわずかでパウンド。後ろ三角の体勢から肘を入れる。ホーン。

2R鶴屋。フィニッシュしようという意識でずっと攻め続けているが、スタミナは大丈夫か。

3Rいきなりタックルに入った鶴屋。受け止めたヘルナンデスだが、鶴屋強引に反り投げ。しかし潰されて下になる。ハーフガードで押さえ込むヘルナンデス。押さえ込まれて苦しげな鶴屋。下から足を掬おうとする鶴屋だが、ヘルナンデスがっちり押さえ込んですくわせない。押さえ込んでコツコツ殴るヘルナンデスだが、鶴屋ハーフから潜ろうとする。肘を入れるヘルナンデス。鶴屋シングルレッグへ。四つで受け止めたヘルナンデスをケージに押し込むが、ケージ際で入れ替えたヘルナンデス。投げてバックにつこうとするヘルナンデスだが、足のフックを許さず防いで立った鶴屋。ヘルナンデスがケージに押し込む。残り1分。ボディを殴るヘルナンデス。押し込んだまま細かい打撃を入れるヘルナンデス。残り20秒。シングルレッグに切り替えたヘルナンデスにキムラクラッチした鶴屋。タイムアップ。

2Rまでの攻めで3Rに失速した鶴屋。フィニッシュできなかったのは悔しいところか。

29-28×3の3-0で鶴屋勝利。

やや入れ込みすぎていたが、この相手ならそれでも勢いで押し切ると思ったが。ヘルナンデスも徹底してツイスターをディフェンスするなど、対策してきていた。

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