ONE Fight Night23:メインイベント・オク・レユン vs. アリベック・ラスロフ

ライト級暫定王座決定戦だったが、ラスロフが計量失敗。レユンが勝った場合のみ暫定王者となる変則決定戦に。

元HEAT王者のレユン。2021年4月にエディ・アルバレスに勝利すると、同年9月にクリスチャン・リーのタイトルに挑戦。リー押し気味の内容に見えたが、物議を醸す判定勝ちで王座を獲得した。2022年8月にリーとのダイレクトリマッチが組まれると2RKO負け。昨年5月のアメリカ大会で、地元アメリカのローウェン・タイナネスに判定勝ちして以来、1年2ヶ月ぶりの試合となる。33歳。

ダゲスタン出身・トルコ国籍のラスロフはMMA14戦全勝でONE初参戦ながら、いきなりタイトルマッチが組まれた。ONE以前は水抜きありの170ポンドで戦っており、ONEでは水抜きなしでの170ポンドと、実質階級を下げての試合となったが、初のONE式計量で計量失敗。他のダゲスタン勢のように、レスリングの強さを活かしたグラウンド&パウンドを武器として戦う。31歳。

カーフを蹴るレユン。ミドル。さらにカーフ。蹴り返すラスロフだが、レユンのカーフを警戒している。組んできたラスロフ。ヒジを入れて引き剥がそうとするレユン。四つで押し込んできたラスロフ。コーナーに押し込み肩パンチ。シングルレッグから大内刈りでテイクダウンしたラスロフ。上半身を起こしてコーナーにもたれるレユン。立ち際にヒザを入れるラスロフ。すぐにまたテイクダウン。すぐコーナーを使って立ったレユン。ラスロフなおもコーナーに押し込み細かい打撃を入れていく。シングルレッグ。切ったレユン。差し返した。残り1分。またコーナーに押し込むラスロフ。クリンチアッパー。レユンもヒジを返し、ヒジの打ち合いに。ゴング。

2R。ジャブを突くレユン。カーフをキャッチしたラスロフ。ロープに押し込んだ。押し返したレユンに支釣込足で崩す。離れたレユン。またカーフ。ジャブ。ラスロフもカーフを返す。打撃のプレスでコーナーに追い込んだラスロフだが、レユンが差し返すと離れる。スタンドでまたカーフ。パンチで突っ込んで組み付いてくるラスロフ。脇を差して引き剥がしたレユン。ヒジを入れる。スタミナの削り合いになってきた。四つでコーナーに押し込むラスロフ。レユン投げた。ラスロフ崩されたが立った。打撃戦。パンチで攻めるレユン。首相撲。ヒザ・ヒジを入れるレユン。ゴング。

3R。ワンツーを入れたラスロフ。レユンインローからミドル。ラスロフのスタンドでの圧が弱まっている。先に打撃を当てるレユン。組んでヒジを入れるラスロフ。お互いクリンチアッパーを入れる。首相撲の展開でもロープまで押し込ませないレユン。右からカーフを入れるレユン。また首相撲からヒジの打ち合い。四つでロープに押し込むラスロフ。ヒジの打ち合い。口が開いて苦しげな表情のレユン。レユン左右のパンチで出るクリンチからの打撃戦。ラスロフコーナーに押し込んだ。ヒジを入れる。残り1分。四つから投げを狙ったレユンだが、潰されて下に。三角を仕掛けたが、足をサバいてパスしたラスロフ。背中を向けて立ったレユン。ゴング。

4R。ジャブの刺し合い。詰めるのはラスロフ。タックルへ。しかし脇を差して止めたレユン。離れた。首相撲からヒザを入れるレユン。離れ際にバックヒジ。またコーナーに押し込むラスロフ。押し込んでヒジの打ち合い。パンチ連打を入れるレユン。組んでコーナーに押し込むラスロフ。またコーナーに押し込むラスロフ。レユンの顔のカットのドクターチェック。再開後、すぐまた組んで押し込んでいくラスロフ。見るからにスタミナ切れしているレユンだが、組むとヒジを出していく。ラスロフの方は疲れている様子は見せない。組んで打撃の入れ合い。手数は五分だが。ゴング。

最終5R。出てきたラスロフに左右のパンチ連打。組んできたラスロフにヒジを入れて離れる。最終ラウンドにスタミナを残していたか?しかし序盤のラッシュでそれも使い切ったか、ラスロフが押し込みに。離れ際にバックヒジを入れるラスロフ。出てくるラスロフにパンチの連打を入れるレユン。組んできたところに肩パンチを入れて離れる。消耗戦。2分半経過。組んで押し込むラスロフ。シングルレッグに来たラスロフ。その腕を足でロックしたレユンが逆の腕をキャッチするが、ラスロフ腕を解除してバックを狙う。差し返したレユン。離れる。出てくるラスロフにヒザを入れるレユン。残り1分。打撃戦。連打を出したレユン。ヒジ。引き剥がしてパンチで出る。レユン最後に連打を出す。押し込むラスロフを引き剥がしてパンチを入れた。タイムアップ。

最後の印象はレユンだが、ONE判定ならどうなっていてもおかしくない程度の差。

判定3-0でラスロフが初参戦で暫定王者に。訂正・計量失敗のため、暫定王者は誕生せず。

もともとノンタイトル戦だったのが、強豪とはいえ初参戦の選手が暫定王座決定戦に出るというのもよく分からなかったが。どちらに入れてもいい程度の差だったと思うし、計量失敗したラスロフより、最後に攻めたレユンの勝ちになればハッピーエンドで終わったと思うが、変なところで忖度しないジャッジ陣。

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