UFC on ESPN59:第5試合・ジャスミン・ジャスダビシアス vs. ファティマ・クライン

女子フライ級。ジャスダビシアス15位。

カナダのジャスダビシアスは格闘技を始めたのが26歳で、そこからレスリングを始め、MMAに転向し30歳でプロデビュー。UFCと契約したのが32歳。レスリングを武器にした押さえ込み主体のスタイルでここまで4勝2敗。前戦はゾンビガールことプリシラ・カショエイラに1Rパンチでダウンを奪うなど圧倒。2Rにテイクダウンからのパウンドラッシュでタップを奪い勝利。35歳。

当初ヴィヴィアニ・アロージョとの対戦が組まれていたが、計量1週間前にアロージョが負傷欠場。代役でUFCデビュー戦のクラインとの対戦に。

クラインは本来ストロー級で、9月のコンテンダーシリーズ出場の契約を結んだ翌日にUFC本戦の代役出場が決まった。階級上のランカーとのデビュー戦でも、UFCと契約できたのはラッキーと言えるのかどうか。フライ級3位のエリン・ブランチフィールドのスパーリングパートナー。MMAデビュー前からグラップリングマッチに多数出場しているグラップラー。ここまでキャリア6戦全勝で、前日に誕生日を迎えたばかりの24歳。

ランカーのジャスダビシアス相手に、デビュー戦のクラインがアンダードッグながら競ったオッズとなっている。。

オーソドックスのジャスダビシアスに対し、クラインは細かくスイッチを繰り返しながらステップで位置を変え続ける。クラインタックル。タイミング良く入ってテイクダウンを奪う。ジャスダビシアスはバタフライガード。一気に足を超えてマウントを狙ったが、際でジャスダビシアスが反転。下になるのを避け立とうとして背中を向けたクラインのバックを取る。亀のクラインからハーフバック。チョークを狙いつつパウンドを入れる。ハーフにして膝でクラインの右腕を踏んでホールドすると、ヒジを落としながらまたバックに回っていく。両足フックしてバックマウント。しかし時間がなく打撃を入れていくジャスダビシアス。ホーン。

1Rジャスダビシアス。

2R。ジャスダビシアス前蹴り。打撃で詰めていく。右ミドル。クラインのパンチはバックステップしてかわす。しかしワンツーがヒット。詰めてきたジャスダビシアスが右ボディ。クライン後退。効いたか?詰めて組み付いたジャスダビシアス。しかしクライン逆にバックに回った。正対したジャスダビシアスが腹に膝を入れると嫌がったクライン。ジャスダビシアスがボディロックから投げてテイクダウン。ニアマウントからヒジを落とす。亀になったクライン。仰向けにして四の字ロック。チョークを狙うジャスダビシアス。残りわずかで腕十字に移行したが防いでいるクライン。鉄槌を落とす。ホーン。

2Rジャスダビシアス。

3R。クラインがパンチ連打で出る。ヒット。ジャスダビシアスも打ち返す。前蹴りを腹に入れた。しかしクライン逆転を狙いパンチで出る。ワンツー。消耗もあるがどんどん攻めていく。ジャスダビシアス圧されているが、ポイント的には余裕がある。高地かつ緊急出場で失速してきたクライン。首相撲を狙うところでジャスダビシアスがボディロックからバックに回る。テイクダウン。バック。ケージを蹴って体勢を変えたクラインが足関を狙ったが、潰して押さえ込んだジャスダビシアス。マウントに。ケージを蹴って反転し抜けたクライン。ギロチンを狙ったが倒されて押さえ込まれる。ハーフ。残り1分。クラインガードに戻したが時間がない。亀になるクラインからチョーク。足のフックはなく耐えているクライン。タイムアップ。

判定三者フルマークでジャスダビシアス勝利。

緊急出場で階級上のランカー相手ということを考えたら健闘したクラインだが、ジャスダビシアスがレスリングで上を取る展開で完勝。

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