【LFA84】えげつない腹攻撃から、ラッシュ。ゴンザレスがチルダースに圧勝し、新フェザー級王者に

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ゴンザレス(米国)
Deg.4R0分45秒by TKO
ジェイク・チルダース(米国)

サウスポーのチルダースに対し、ゴンザレスがいきなり右ヒザをボディに入れる。さらに右フックを打ち込んだゴンザレスがクリンチから小外掛けでテイクダウを奪う。バタフライガードのチルダースに対し、手をついてバランスをキープしたゴンザレスが上体を追い越してパウンドを落とす。ゴンザレスは一旦立ち上がり、殴りながらガードのなかに。腰を切り、ケージを蹴ってゴンザレスの左足を抱えたチルダースはクローズドに戻すと、重い右のパウンドを被弾する。

立ちあがり、足を捌いてパンチを打ちつけるゴンザレスに対し、チルダースは抱えて対処するもエルボーを受ける。鉄槌から立ちがあろうとしたチルダースを潰したゴンザレスは、バタフライスイープでスタンドに戻ったチルダースに首投げを狙う。すっぽ抜けて背中を許したゴンザレスが、すぐに胸を合わせる。チルダースはエルボーを打たれながら、体を入れ替えてヒザ蹴り、エルボーで離れたチルダースに右フック、右ミドルを蹴り込んだゴンザレスが初回を取った。

2R、ゴンザレスの右ミドルを効かされたチルダースは、組みに行くがヒザを腹にもらう。離れたゴンザレスは左を効かせ、右フック、右前蹴りを顔面に伸ばし、さらに組みついてダーティボクシングでチルダースを追い込む。直後に離れてダブルレッグを決め、ハーフからパウンドを落とす、チルダースはキムラからスイープ狙い、耐えるゴンザレスに対しキムラクラッチを利して、背中に乗る。RNC狙いのチルダースは、右腕を喉下へ滑り込ませる。ヒジを持ち上げて耐えたゴンザレスだが、背中を取られた展開が続く。残り2分20秒で胸を合わせたゴンザレスだが、チルダースは下からの肩固め、そのまま上を取ってマウントに移行する。

ブリッジからスクランブルに持ち込んだゴンザレスが、クリンチでゴンザレスを押し込みエルボーを打ち込む。直後のヒザ蹴りが急所に入り試合は中断。再開後、左を振って組んだチルダースだが逆に金網に押し込まれてラウンド終了を迎えた。

3R、右から左を振るって前に出るチルダースだが、右フックを2発被弾。さらに右ストレートを2発入れたゴンザレスは、ボディストレート。チルダースも右を返したが、ゴンザレスはヘッドスリップで追撃をかわし、右ストレート、右フック、さらに右ミドルと追い込んでいく。一旦離れて右ボディを決めたゴンザレスは、得意の近い距離からのボディロック狙いのフェイクから左に回って右フック、左フック、そして右ミドルというコンビネーションを決める。

ケージに下がったチルダースはアッパー、左右のフックを被弾しボディに身を屈める。攻め急がないゴンザレスは、間合を外して左右のフック、ボディへの蹴りで確実に仕留めていく。しかし、狙い過ぎたか右ロングは空振りとなり、チルダースが持ち直しに掛かる。

それでもクリンチから離れたゴンザレスが、左右のフック、ボディへの蹴り、ヒザ蹴りとチルダースを圧倒する。右フックを2発被弾し、大きく息をしたチルダースはダーティボクシングでアッパー、離れて右フック、ケージに詰められてボディにヘビーショットを被弾する。クリンチからボディにヒザ、顔面にアッパーと一方的に攻めるゴンザレスが、離れて右フックを連続で繰り出し、ヒザ蹴り、右フックを打ち抜く。攻められた続けたチルダースが、脅威のタフネスぶりを見せてラウンド終了に持ち込んだ。

4R、右ボディを2発、前蹴りから顔面に右フック、ついには左ミドルをまで決めたゴンザレスが右ストレート、ワンツー、スリー、前蹴りを2発ボディに突き刺す。腹に攻撃を集中され、顔面へのヒザからアッパー、右フックに背中を見せるように動きが止まったチルダースを見て、ついにレフェリーが試合を止めた。

全く危なげなく、無敗対決を制しフェザー級チャンピオンに輝いたゴンザレスはインタビュースペースで「タフな相手と戦って、無敗を維持できて嬉しいよ。2Rは攻められたけど、肩固めは特にタイトだった。でも、そういう練習をしてきてからね。ペースを守って戦えば、追い込むことができると思っていた。『打撃戦に自信を持て、心を折れる』とセコンドに言われて、3Rに向かった。今日は17ポンドぐらい戻せたしフィジカル的にも僕の方が上だった。LFAで戦えて光栄だよ。凄く良くしてくれた。でも次のステップへ進み、大金を稼ぎたい。世界を掴みたい」と話した。


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