ライト級。
ジョージアのクタテラーゼは2021年のUFCデビュー戦で現ランキング5位のマテウス・ガムロットにスプリット判定勝ちでMMA初黒星をつけたが、そこから年1試合ペースでダミア・イスマグロフとエルブス・ブレナーに連敗し、ここまで1勝2敗。クタテラーゼ戦は1Rにダウンを奪い、2Rもテイクダウンから攻めて優勢だったが、スタミナ切れした3Rにボディへの飛び膝をもらい逆転KO負け。今回も1年以上のブランク明けとなる。ハムザト・チマエフのスパーリングパートナーも務める32歳。
当初予定されていたアブドゥル・カリーム・アル・セルワディが1週間前に欠場。ブチェニクが急遽UFCデビューを決めた。
イギリスのブチェニクは2年前にCage Warriorsで現UFCファイター(1勝1敗)のモーガン・シャリエールにスプリット判定勝ちしてフェザー級タイトルを獲得したが、2度目の防衛戦で現Bellatorポール・ヒューズに判定負けし王座から陥落。その後もCage Warriorsで4連勝。前戦は2週間前で、その時はライト級より重い159ポンドのキャッチウェイトで出場し、初参戦で12勝9敗の相手に1Rギロチンで勝利。前戦からインターバルは短いが、チャンスが巡ってきた。28歳。
両者オーソドックス。ジャブで牽制する両者。ブチェニクがジャブのダブルをヒット。さらに飛び込んでワンツーを打ち込む。クタテラーゼはまだ様子見。ブチェニクがパンチで先手を取っていく。クタテラーゼ右ハイ。さらに左フックで飛び込む。飛び込んでパンチを入れるブチェニク。右がヒットしクタテラーゼダウン!上を取り鉄槌を落とすブチェニク。クタテラーゼガードで下からホールドし凌ごうとする。ラバーガードでホールドする。下からヒジを入れるクタテラーゼ。このラウンドはダメージ回復に専念か。ホーン。
1Rブチェニク。
2R。クタテラーゼが先にハイを出す。ブチェニクまたパンチで出る。クタテラーゼワンツー。ブチェニクが出てきたところにタックル。テイクダウンしたが、倒されながら後転して立ったブチェニク。四つ組みに。ブチェニクがケージに押し込もうとするが、ヒジを入れて離れたクタテラーゼ。飛び膝を放つがブチェニクはバックステップしてかわした。下がるクタテラーゼに右ハイ。ブロックしたが組んだブチェニクがボディロック。小手に巻いてこらえるクタテラーゼ。入れ替えてヒザを入れる。緊急出場のブチェニクはちょっと疲れたか?打撃の手数が少ない。離れた。先に手を出すクタテラーゼ。パンチからヒジ。左ボディ。左ミドル。両者が飛び込んだところでバッティングに。再開。クタテラーゼタックル。ボディロックに切り替えてテイクダウン成功。ハーフで押さえながらヒジを入れるクタテラーゼ。ホーン。
2Rはクタテラーゼが取り返した。
3R。足を止めて打ち合うクタテラーゼ。ブチェニクからタックル。テイクダウン。すぐ立ったクタテラーゼ。ケージに押し込むブチェニクだが、四つからヒザを入れるクタテラーゼ。ダブルレッグに切り替えたブチェニク。倒してバックを狙ったブチェニクだが、足をフックできずに前に落ちた。クタテラーゼがガードに入りヒジを落とす。体を起こして鉄槌。背中を向けたブチェニクのバックに回るクタテラーゼだが、今度はクタテラーゼが足をフック出来ず前に落ちそうになる。しかしケージを蹴って後ろに倒したクタテラーゼ。そのまま四の字ロックに捕らえた。残り1分。クタテラーゼおたつロックで捕らえながらパウンド。ブチェニク逃げられない。殴り続けるクタテラーゼ。タイムアップ。
判定三者29-28でクタテラーゼ逆転勝ち。
1Rダウンのピンチを乗り越えての勝利。
序盤の勢いはすごかったブチェニク。2R以降やや失速したが、本来の階級より上ということを考えると十分インパクトを残せた。