ヘビー級5分5R。ティブラ8位、スピバック9位。ノーランカー時代の4年半に対戦して以来の再戦。
ティブラは2011年にプロデビュー。地元ポーランド最大のプロモーション・KSWからは声がかからず、M-1チャレンジと契約し、ヘビー級王座を獲得し2016年にUFCと契約。一度上位陣の壁に阻まれたが、ここ10戦では8勝2敗で、ランキング入りも果たした。前戦は連敗中のタイ・トゥイバサからUFC19戦目で初となる一本勝ち。今回で3大会連続4回目のメインとなるが、赤コーナーで迎えるのは初めて。上位ランカーとの対戦を望んでいたが、ヘビー級で他に空いている選手がいなかったとのこと。テイクダウンからのパウンドが武器だが、UFC12勝のうち、判定が7回というのはヘビー級にしては多く、UFCヘビー級史上2位(1位はアルロフスキーの12回)。38歳。
スピバックはUFC7勝4敗。こちらもテイクダウンからのパウンドが武器だが、ティブラに比べフィニッシュ率が高い(3KO・2一本勝ち)。こちらも3大会連続のメインとなるが、すべて青コーナー側。デリック・ルイスにはテイクダウンで消耗させてからの肩固めで一本勝ちしたが、前戦は元暫定王者シリル・ガーンに打撃を打ち込まれ続けてほぼ何もさせてもらえず2RKO負け。王者クラスとの間に大きな実力差があることを露呈してしまった。29歳で、ヘビー級ランカー唯一の20代。
前回の対戦ではティブラがテイクダウンを奪ってコントロールしての判定勝ちだったが、今回はオッズでスピバックがフェイバリットとなっている。
スピバックのインローにワンツーを返すティブラ。スピバックタックルへ。スタンドバックから投げて膝を着かせた。足をフックしてバックマウントを狙ったスピバックだが、ティブラがフックを許さず上を取った。スピバックのガード。ガードから腕十字!タップアウト!
スピバック、UFCでは肩固めでの勝利はあるが、腕十字は初。鮮やかだった。リベンジ達成。