UFC on ESPN61:第4試合・カロル・ロサ vs. パニー・キアンザド

女子バンタム級。ロサ8位、キアンザド11位。メインカードのサントス vs. アンヘリガーよりランキングが上の選手同士の対戦だが、なぜかこちらがプレリム扱い。

ブラジルのロサはUFCデビューから4連勝したが、その後は2勝3敗(うち2戦はフェザー級での試合)。バックボーンは柔術。前戦はランキング5位のアイリーン・アルダナとの対戦で、序盤からカーフを蹴ってスリップダウンを奪っていたが、2R以降はパンチを貰って押される展開となり判定負け。負けたが上位ランカー相手に互角に戦えたことで自信をつけている。29歳。

キアンザドはイラン生まれのスウェーデン育ち。TUF28フェザー級に出場し準優勝。TUF後は本来のバンタムに落としてUFCと契約し、ここまで5勝4敗。ランキングは上位ランカーが消えたことで最高で6位まで上昇していたが、現在2連敗中。前戦はTUF決勝で対戦したメイシー・チアソンとバンタムで再戦し、前回と同じくリアネイキドチョークで一本負けした。32歳。

カーフを蹴るロサ。キアンザドもカーフを返すが、そこに左を合わせるロサ。ロサワンツー。ジャブ。またカーフ。カットしていないキアンザド。またカーフ。足が流れたキアンザド。さらにワンツーインロー。得意のジャブが出せなくなるキアンザド。後退。またカーフ。インローでも足が流れるキアンザド。残り1分。キアンザドボディを入れるが、ロサもボディを返す。またカーフ。下がるキアンザド。ロサ飛び膝。ホーン。

1Rロサ。

2R。ロサヒジを打ち込んでいく。キアンザド額から出血。またカーフ。完全に効いているキアンザド。組んでケージに押し込むロサ。ヒジ。出血で顔面が真っ赤のキアンザド。ケージに押し込みヒジを入れたロサ。パンチの連打。またカーフ。手を出していくキアンザドだが、カーフのダメージが有る左足に体重をかけられず、強いパンチが打てない。ホーン。

2Rロサ。

3R。パンチで出たキアンザドを首相撲に捕らえるロサ。ケージに押し込み四つに。離れた。またカーフ・パンチを打ち込んでいくキアンザドだが、ロサのカーフ一発で動きが止まる。キアンザドがパンチで出たところにロサタックル。テイクダウン。キアンザドのガード。ロサインサイドからヒジ。腕十字を狙ったキアンザド。防がれたが、後転から立った。離れ際にヒジを入れてまた組み付くロサ。ダブルアンダーフック。バックヒジ。キアンザド押し込みで時間を使う。残りわずかで飛び膝からパンチを入れた。タイムアップ。

三者フルマークでロサ勝利。

完勝だったが、1Rにカーフを完全に効かせたのだから、十分KOするチャンスがあったにもかかわらず、3Rは仕留めに行くのではなく、ケージ押し込みやテイクダウンで判定勝ち狙いのような戦いぶり。これでUFCでの7勝すべてが判定。フィニッシュする感覚がないのかもしれないが、もったいなかった。

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