UFC305:第6試合・ジョシュ・クリバオ vs. リカルド・ラモス

フェザー級

クリバオは2020年のUFCオーストラリアの大会で欠場選手の代役としてUFCと契約を果たした。初戦は階級上のライト級でKO負けしたが、本来のフェザーに戻すと最初の4戦で3勝0敗1分。しかし、ここ2戦は現ランカーのリローン・マーフィーに完敗、体重オーバーのダニー・シウバに僅差の内容でのスプリット判定負けで2連敗中。テコンドーベースのストライカー。オーストラリア出身だが、両親はフィリピンからの移民。30歳。

ラモスは2017年のUFCデビュー戦で田中路教に判定勝ちし、プロスペクトとして期待されていたが、バンタム級で4勝1敗だったものの、減量苦でフェザーに上げてからは3勝4敗。柔術黒帯で極めの強さが武器だが、クリバオが引き分けたシャルル・ジョーデインにはタックルにギロチンを合わせられ一本負け。前戦はジュリアン・エローサ相手にまたタックルにギロチンを合わせられ、同じ負け方で2連続一本負け。スタンドでは回転系のトリッキーな打撃を見せている。29歳。

右ハイを見せたラモス。カーフの蹴り合い。ラモスが打撃でプレッシャーをかけていく。バックスピンキックを見せたラモス。クリバオが左右のパンチで出る。右ボディ。カーフ。効いたラモス。片足を引きずる。出たクリバオだが慌てたかスリップ。ラモスすかさずバックを取る。両足をフックしバックマウント。残り2分半。チョークを狙う。マタレオンで絞める。引手を掴んでこらえたクリバオだがまた取り直した。若干ずれているか。なんとか外したクリバオ。残り30秒。ラモスがなおもチョーク狙うが時間がない。ホーン。

1Rはチョークのニアフィニッシュでラモス。しかし自陣に戻る際にカーフを蹴られた足を引きずっている。

2R。クリバオまたカーフキック。ケージに詰めようとするラモスだが、クリバオサークリングで逃れる。ラモス、追い足もないか。カーフから右を入れるクリバオ。またカーフ。完全に効いた。パンチで飛び込むが、クリバオ距離を取ると逆にワンツーを打ち込む。そしてまたカーフ。カーフを蹴られて嫌倒れしたラモス。寝ているラモスの足を蹴るクリバオ。鉄槌を打ち込むと、下から組みに来たラモスを引き剥がして立つ。なおも足を狙うクリバオ。顔面に鉄槌。ラモスがもぐろうとするとパウンドを入れて立つ。離れてスタンドに。立ったが完全に左足を壊されているラモス。右を打ち込むクリバオ。ホーン。

2Rクリバオ。KO寸前なので10-8あってもおかしくない。

3R。パンチで出るラモスだが、足の踏ん張りが効かず強いパンチが打てない。またカーフを蹴るクリバオ。ワンツー。パンチで出るラオモスだが、クリバオの右をもらう。首相撲に捕らえるラモスだがボディを打ち込み離れるクリバオ。圧されているがテを出していくラモス。まだ諦めていない。パンチから組んだラモス。ハーフバックでグラウンドに引き込んだ。残り1分。両足フックしたラモス。バックキープ。反転して上になる。ハーフ。残り30秒。押さえ込んだまま殴るラモス。タイムアップ。

絶体絶命の3Rに手数とバックキープでしのぎきったラモス。3Rがどちらに入るか。

29-28ラモス、29-28クリバオ、29-28ラモス。スプリットでラモス勝利。

3Rが割れた。クリバオ、カーフでKO勝ち寸前だった試合を落とす。最後に不用意に組まれると、ポジションを取られるという最近の負けパターンにハマった。

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