【UFC251】やりたい試合をしたのはホロウェイのように見えたが……スプリット制した王者が防衛に成功

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
マックス・ホロウェイ(米国)

左ローを蹴ったヴォルカノフスキーは、ホロウェイの前進をワンツーフックで迎え撃つ。じりじりと前に出るホロウェイだが、手は出さずヴォルカノフスキーの前進をバックステップでかわす。左ジャブ、フックを繰り出し、右前蹴りを蹴ったホロウェイはヴォルカノフスキーの右ローで体がよれる。右ミドルを返したヴォルカノフスキーは左ジャブ、ヴォルカノフスキーが前に出るとアッパーを打っていく。ヴォルカノフスキーは左ロー2発、踏み込んで左フック、続いて右を当てる。左ローをも蹴ったチャンピオンはローに右を打ち込まれる。

ホロウェイは跳びヒザもタイミングが合わず、右フックを被弾。残り10秒、後ろ回し蹴りに続く右ハイを頭部に当てたホロウェイがダウンを奪い、ラウンドを先取した。

2R、思わぬ一発を貰ってしまった王者は、右に回りながらローを蹴る。左インサイドローで前足を削るヴォルカノフスキーだが、前に出たところでショートのコンビネーションを纏められてしまう。ヴォルカノフスキーはワンツーから左ロー、ホロウェイもローを返し左ジャブを伸ばす。左フックを入れたヴォルカノフスキーは、ヒザをボディに受けてもあわてず、構えを変えて左右のローを丁寧に蹴っていく。

踏み込んできたホロウェイに左フックを入れたヴォルカノフスキーは、右ジャブにもローを合わせる。左足が赤く染まってきたホロウェイが、右ハイを狙う。さらにスピニングバックキックを見せたホロウェイは、残り10秒を切り右アッパーでダウンを奪う──すぐに立ち上がったヴォルカノフスキーだが、苛立ちを隠せなかった。

3R、2ラウンド連続で残り10秒でダウンを喫したチャンピオン。落とせない、3つのラウンドを迎える。ヴォルカノフスキーは構えを変え、左フックで前に。ホロウェイが蹴りを繰り出した直後に左を当てたヴォルカノフスキーは、一旦離れテイクダウンを狙う。ケージにホロウェイを押し込んだチャンピオンだが、腕を差し返したチャレンジャーがヒザ蹴りから離れる。

左リードフックを当たるヴォルカノフスキー、その次がなく右は使う回数自体が非常に限られている。左ジャブを入れ、ローを蹴るヴォルカノフスキーは最後の10秒で被弾することはなかったが、ポイント的にはどちらにつくかは分からない5分だった。

4R、左を当てて前に出るヴォルカノフスキーに対し、ホロウェイが左ジャブやローを突き放そうとする。サウスポー、オーソでも左しか使わないヴォルカノフスキーが、ようやく右から左のコンビを見せる。しかし、逆に跳びヒザのフェイクに続く右を被弾してしまう。ホロウェイは右アッパーを当て、さらにスピニングバックキックを繰り出す。残り2分を切り、王者がボディロック&大内刈りでテイクダウンを決めるが、すぐにホロウェイが立ち上がる。残り50秒でシングルからパンチを繰り出したホロウェイが、左から右を当てる。右を使うと攻撃も当たるチャンピオン。ホロウェイも引くことなく右をヒットさせ、最後に手をマットにつけての蹴りを見せた。

最終回、ペースを変えないホロウェイが、左を伸ばし、左ミドルハイを狙う。ペースを上げたいヴォルカノフスキーは左を見せて組み、離れ際に左を打ち込む。左、そして右を入れたチャンピオンは、テイクダウン狙いを交え、攻撃を散らすと左フックをヒットさせる。ハイとローを繰り出したチャンピオン、ホロウェイは右アッパーを繰り出し、攻撃を出してもスタミナを浪費しないファイトを展開する。

ホロウェイが右、ヴォルカノフスキーが左を打ち、王者がボディロック&大内刈りで2度目のテイクダウンを決める。ここも挑戦者は慌てず立ち上がり、テイクダウン狙いを切って左フックを打っていく。ヴォルカノフスキーは左を打ち、残り30秒でテイクダウンへ。切ったホロウェイは、最後にテイクダウンを奪われるも終始、長距離走のようなMMAで試合をまとめたが、判定はスプリットでヴォルカノフスキーに凱歌が挙がった。


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