ライト級。
クラインはライト級に上げてから5勝0敗1分。ここまで戦績を残しても、まだランカーにたどり着けない。ボクシング・柔術がバックボーン。左のパンチ・蹴りが強いストライカー。前回は中堅のチアゴ・モイゼスに判定ながらミドルで腹を効かせてダウンを奪う場面もある完勝。29歳。
ロバーツは2018年にUFCと契約すると、最初の5戦で4勝1敗だったが、その後の3戦が0勝2敗1NCで、勝ち越しているにもかかわらず、やや厳し目のリリース。ローカルでの2連勝を経て、昨年のTUFに出場したが、TUFでは準決勝敗退でUFCとの契約ならず。が、11月に欠場選手の代役でUFC再契約。しかしUFCデビューから2連勝していたマテウシュ・レベツキにテイクダウンからバックを奪われ、反転したところに腕十字を極められてなにも出来ず完敗。今回も欠場選手の代役として、今月初めに出場が決まった。しかしオッズでは今大会一番のアンダードッグとなっている。30歳。
長身のロバーツが詰めていくが、先に打撃を当てていくクライン。ロバーツも右ストレートをヒット。クラインはワンツーから左ハイ。前蹴り。ロバーツも右を打ち込んでいく。ロバーツのミドルをキャッチしてテイクダウンを狙うクライン。ケージに押し込む。左のヒジから右フックを入れて離れたクライン。首相撲で組もうとするロバーツだがクライン引き剥がす。また組み付くクライン。左ヒジを入れ離れた。ロバーツの右ハイがヒットするが、クラインまた四つで組むとクラッチしながらケージに押し込んだ。離れた。ロバーツタックルに行くが、引き剥がしてヒザを入れたクライン。ロバーツハイを入れるとまたタックル。しかし1R終了。
1Rクライン。
2R。パンチで出たロバーツだが、クラインが蹴り足をキャッチすると軸足を払いテイクダウン。ガードに入っていくクライン。パウンドを落としていく。下から腕十字を狙うロバーツだが、ヒジが抜けており極まらない。ガードに移行するロバーツ。クラインはロバーツの首をケージに押し込んでヒジを入れる。パスしてサイドに出たが、ロバーツガードに戻した。しかしまた首をケージに押し込まれる。下からの腕十字・三角の仕掛けは読まれている。残りわずかでサイドに出たクライン。ヒジを入れる。ホーン。
2Rクライン。
3R。フィニッシュを狙うしかないロバーツはすぐに詰めてパンチを入れていく。ジャブが一発ヒット。ミドル。クラインもパンチを返す。ジャブ一発に対しワンツーを返したクライン。クラインタックル。テイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。ヒジ。バックに回るとロバーツが立ち上がり正対。両脇を差したクライン。ロバーツニンジャチョーク。が、クラインすぐに引き剥がして脱出。ロバーツタックルへ。シングルレッグから軸足を払おうとするがこらえるクライン。差し返して入れ変えた。クラインダブルレッグでテイクダウン。ハーフで押さえ込む。ロバーツガードに戻すがフィニッシュが必要。パウンドを入れるクライン。打ちながらパスする。タイムアップ。
30-27、29-28×2の3-0でクライン勝利。
危なげはなかったが、事前のオッズ差からすると、圧倒したとは言い難い内容だった。