UFC307:第8試合・ケトレン・ヴィエラ vs. ケイラ・ハリソン

女子バンタム級ヴィエラ2位、ハリソン3位。

ヴィエラはランキング2位だが、王座挑戦経験はなし。押さえ込み主体の地味なスタイルのため、なかなかチャンスを与えられない。元王者のミーシャ・テイトとホリー・ホルムを連破したが、昨年1月には現王者のラケル・ペニントンにスプリット判定負けで、再び王座から遠ざかる。7月に下位ランカーのパニー・キアンザドと対戦すると、相変わらずのテイクダウン→漬け込みで判定勝ちしたが、ヌネスが返上した王座の決定戦には出場できず。柔術の他に柔道のバックボーンもあるが、当然ハリソンとはレベルが違いすぎる。33歳。

五輪柔道2大会連続金メダリストのハリソンは、4月のUFC300で満を持してのUFCデビュー。それまで主戦場としてきたPFLでは女子ライト級で戦っており、フェザー級の試合も1度だけという状況で、UFCではいきなり初のバンタムに落としての試合となったが、本人曰くコンディションは最高で、元王者ホルムに2Rチョークで完勝。いきなりタイトル挑戦でもおかしくないが、今回は2位のヴィエラとの対戦に。34歳。

オッズは今大会一番の大差でハリソンがフェイバリット。

体の厚みが一回り大きいハリソン。ヴィエラのローに左を返した。ヴィエラサークリング。パンチで出るハリソンをサークリングでかわすヴィエラ。ニータップを狙ったハリソンだが、ヴィエラ下がる。ヴィエラの左ハイに合わせて四つに組んだハリソン。ケージ際で四つでクラッチ。腰を引いてテイクダウンを防ぐヴィエラだが、ハリソンは腹にヒザを入れる。顔面にもヒザ。四つではテイクダウンを取れないと三鷹、差し返そうとするハリソン。狙いながらヒザを入れる。ヴィエラは押し込まれながらボディブロー。離れたヴィエラ。右を放つ。ハリソン左ミドル。右を入れたヴィエラだが、ハリソンそのまま組んで投げテイクダウン。バックマウントを狙うが、正対してハーフガードになったヴィエラ。しかしハリソン強烈なヒジ!背中を向けてしのごうとするヴィエラになおもヒジ・パウンドを入れるしかし時間がない。ホーン。

1Rハリソン。前半はヴィエラがテイクダウンを防いでいたが、一度テイクダウンされると一方的な展開に。

2R。ヴィエラ右を振るが空振り。左で飛び込もうとするハリソンに右を合わせる。ハリソンのインローでバランスを崩すヴィエラ。左から組みに行くハリソンだがヴィエラ組ませない。右ボディ。ハリソンニータップ。切ったヴィエラ。またニータップを見せたが止められる。パンチが交錯。ハリソンまたインロー。右を打ち込むヴィエラ。さらに右を入れるが、打ち終わりに出たハリソン。右差しでケージに押し込む。また腰を密着させないように防いでいるヴィエラ。離れたがその瞬間にまた組んだハリソン。押し込みながらヒジを入れる。ヴィエラもヒジを返した。離れ際にヒジをクリーンヒットさせたヴィエラ。しかしまた組んで押し込むハリソン。しかしヒジをもらった額が腫れて出血している。ハリソン首相撲からヒジを入れた。四つになり腹にヒザを入れていく。レフェリーブレイク。離れての打撃戦でホーン。

2Rもハリソンだが、テイクダウンを奪えず打撃ももらっていて苦戦している。

3R。ハリソンのインローでバランスを崩したヴィエラ。ハリソン首を抱えてケージに押し込んだが、引き剥がして離れるヴィエラ。ハリソン左オーバーハンド。またインロー。足が流れるヴィエラ。またニータップを見せたが切られる。またニータップ。距離が遠くかわされる。四つで組もうとしたが切られたが、また組み付いたハリソン。ケージに押し込みながら投げてテイクダウン。インサイドからヒジ。足で距離を作ろうとするヴィエラだが、ガードに入ってまたヒジ・パウンド。下から仕掛けようとするヴィエラだがディフェンスしたハリソン。またヒジを入れる。立ち上がって強いパウンド。足を抜いてハーフ。さらに残った足も抜いてマウント!パウンドを入れると背中を向けたヴィエラ。チョークを仕掛けるが、さらに反転して正対して外したヴィエラ。ハーフからパウンド。足で阻んだヴィエラ。立ったハリソンが見下ろしながらタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でハリソン勝利。

テイクダウンしてからは強かったハリソンだが、テイクダウンまでにはけっこう苦労したし、打撃にはまだ付け入る隙がある。事前のオッズ差ほどには圧倒できず。

1人ヴィエラに付けたラウンドは2R。まあそれ以外ありえないが。

Kayla Harrison def.  Ketlen Vieira :: UFC 307 :: MMA Decisions

メディアのジャッジでも少数ながら2Rヴィエラにつけているメディアがある。

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