UFC308:第6試合・マテウシュ・レベツキ vs. ムフトベク・オロルバイ

160ポンドキャッチウェイト。当初はライト級だったが、計量前にライト級より5ポンド重いキャッチウェイトに変更されている。

ポーランドのレベツキは、重い打撃を武器にUFCデビューから3連勝したが、5月の前戦は元ランカーのディエゴ・フェレイラに打撃戦で劣勢となり、3Rにはテイクダウンからポジションを取られてパウンドを打たれる展開で、逃げ切れずにKO負け。UFC初黒星を喫した。ライト級ではUFC最小の170cmで、がっしりとした体型。32歳。

中央アジアキルギスのオロルバイ。昨年11月、試合4日前に欠場選手の代役としてUFCと契約。初戦はウェルター級で、UFC3勝1敗のウロシュ・メディチ相手にグラウンドで一方的にコントロールし、最後はチョークで一本勝ち。2戦目は本来のライトに戻し、UFC3連勝中のエルブス・ブレナーと対戦。持ち味のしつこいケージレスリングからテイクダウンを奪うと、盤石のマウントからパウンドで削り判定勝ち。反面、スクランブルで下になった時には、簡単にポジションを取られるなど、下になった場合の対処に穴が見えた。26歳。

ジャブを入れるオロルバイ。間合いを詰めてくるレベツキにパンチを入れていく。出てきたレベツキに組み付こうとしたオロルバイだが離れる。オロルバイがパンチで出る。右ハイがヒット。下がらずパンチを出すレベツキだが押されている。右がヒット。オロルバイの右がヒット。お互い打撃勝負だったが、レベツキ組んでテイクダウンを狙う。押さえ込ませず立ったオロルバイ。詰めるオロルバイ。レベツキの左ミドルにオロルバイが右を合わせてスリップ気味にダウン。すぐ立った。ホーン。

1R手数はほぼ五分。レベツキの左フックが目付近にヒットし、大きく腫れているオロルバイ。眼窩底骨折しているかもしれない。ドクターチェックが入る。ドクターチェックするが続行。腫れた右目は見えていないような気がするが。

2R。組みに行くオロルバイだが引き剥がすレベツキ。右を入れる。オロルバイも右を強打。タックルへ。しかし切ったレベツキ。オロルバイのアッパーがヒット。仕留めに行っているオロルバイだがレベツキスタンドバック。クラッチを切ったオロルバイがタックル。が、切って離れたレベツキ。レベツキの左がヒット。オロルバイ右目が見えていないか。それでも詰めるオロルバイ。レベツキも空振りで体勢を崩すほどの強打を放つ。オロルバイ詰めるとタックルへ。ケージでこらえるレベツキ。足をかけてテイクダウン。レベツキ右目付近をカットして出血。背中を向けて立ったレベツキ。しがみついてテイクダウンを狙うオロルバイだが引き剥がした。レベツキちょっと消耗したか。オロルバイパンチで出る。ジャブがヒット。オロルバイが詰めるがホーン。

2Rはオロルバイ。レベツキがカットした瞬間のリプレイが流れるが、バッティングによるカットだった。オロルバイのドクターチェックはなく3Rへ。

3R。また右を打ち込むオロルバイ。レベツキも下がらず打ち合う。レベツキの左がヒットしオロルバイダウン!パウンド連打!止められそうだが、背中を向けて立ったオロルバイだがなおもパンチを入れるレベツキ。向き直るオロルバイだがレベツキテイクダウン。ハーフ。しかしオロルバイ背中を向けて立った。正対。逆にタックルへ。逆にバックに回るオロルバイ。ハーフバックから殴る。しかしレベツキシングルレッグでテイクダウン。レベツキパスしてサイドで抑え込む。が、オロルバイリバーサルして上を取った。ハーフからパウンド連打。レベツキはスタミナがきついか。残り1分。パウンドを入れるが脇を差したレベツキが立った。オロルバイワンツー。ガードが下がっているレベツキにパンチを入れる。疲れもあってふらついているレベツキ。しかしオロルバイ最後は手が出ず。タイムアップ。

シーソーゲームになった3Rだが、フィニッシュに近づいたのはレベツキか。

29-28オロルバイ、29-28レベツキ、29-28レベツキ。スプリットでレベツキ勝利。1Rは三者レベツキ、2Rオロルバイ、3Rが割れた。

オロルバイは3RKO負け寸前から盛り返したのはすごかったが、UFC初黒星。3R最後の最後に見合ってしまったが、さすがに倒しに行く余力がなかったか。

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