女子フライ級5分5R。ブランチフィールド3位、ナマユナス5位。
ブランチフィールドはUFCデビューから6連勝で、ランキングも2位まで上昇。タイトル挑戦経験者のジェシカ・アンドラジ、タイラ・サントスを下している。しかし、女子フライ級が2年間アレクサ・グラッソとヴァレンチーナ・シェフチェンコのリマッチ(3度目はTUFのコーチ対決のため1年間のインターバル)で停滞しており、ブランチフィールドは待たされることに。3月の前戦は、同じようにUFCデビュー以来連勝を続けていたマノン・フィオロとの潰し合いで、ストライカーのフィオロからテイクダウンを奪えず判定負けでUFC初黒星を喫した。20歳の時にエディ・ブラボー主催のグラップリングイベント・EBIでトーナメントを制しているグラップラーだが、前回の敗戦からの敗戦から、今回はボクシングを強化してきたとのこと。女子フライ級ランカー最年少の25歳。
ナマユナスは初のタイトル挑戦が、TUFの女子ストロー級初代王者決定トーナメント決勝のエスパルザ戦で、10年前の12月。そのエスパルザも先日引退を表明した。2017年にヨアンナ、2021年にはジャン・ウェイリーと、当時負けが想像できなかった王者をいずれも1RでKOして王座を獲得し、ダイレクトリマッチでも返り討ちにして勝利。が、いずれもその次の試合で王座から陥落している。2022年にエスパルザとの再戦で王座から陥落してからはフライ級に転向。初戦のマノン・フィオロ戦は、序盤でパンチを打ち込んだ時に指を骨折するアクシデントもあり判定負けしたが、その後はアマンダ・ヒバス、トレイシー・コルテスとランカーを連破。ここ2戦はいずれも5Rマッチでの判定勝ちだが、打撃でリードしたところから終盤失速しての逃げ切り勝ちとなっている。32歳。
次期タイトル挑戦はフィオロが濃厚で、この試合の勝者はその次の王座挑戦にもっとも近い存在となる。
距離を取るブランチフィールド。ナマユナスはジャブで牽制。ジャブが顔面にヒット。ブランチフィールド見えていないか。右を打ち込んだナマユナス。飛び込んでジャブを打ち込みすぐ距離を取る。ブランチフィールドも出てパンチを出すがかわされる。ブランチフィールドの打撃の打ち終わりにパンチをヒットさせたナマユナス。残り1分。ブランチフィールドまだ組みに行かない。前に出たところでジャブをもらう。パンチで出るブランチフィールドだがジャブを被弾。ホーン。
1Rナマユナス。
2R。ジャブで牽制するナマユナス。ブランチフィールド詰めてパンチを出していくが、クリーンヒットがない。パンチで出るブランチフィールドだがナマユナスのパンチを被弾。しかしタックルへ。組んでケージに押し込んだ。ダブルアンダーフック。が、逆にナマユナスが払い腰でテイクダウン。亀になり立ったブランチフィールドだがナマユナス離れた。ブランチフィールドの打撃がヒットせず、ナマユナスがパンチを入れる展開が続く。詰めてパンチから組み付いたブランチフィールドだが引き剥がしたナマユナス。離れ際に右を入れた。ブランチフィールの残り15秒でケージに押し込みシングルレッグ。しかし倒せず。ホーン。
2Rも打撃のヒットでナマユナス。さらにブランチフィールドのテイクダウンも防いでおり、5Rあるがブランチフィールドは早くも手詰まりに。
3R。ブランチフィールドパンチで出る。打たれているが詰めていく。若干押され気味のナマユナスが逆にタックルに。しかしブランチフィールドがぶるとそのままケージに押し込んだ。ボディロックからテイクダウン。倒され際にフックスイープで返そうとしたナマユナスだが返せず。ハーフで押さえ込んだブランチフィールド。削っていきたいが押さえ込んでいる。ナマユナスも下からホールディングし、動きがない。会場ブーイング。細かいパンチを入れるブランチフィールド。ナマユナス下で凌ぐだけ。リスクを冒して逃れようとはしない。残り1分。レフェリーが攻めろとアピールする。体を起こして殴るブランチフィールド。残り10秒でガードに戻したナマユナス。下から蹴って離そうとしたところでホーン。
3Rはブランチフィールド。
4R。また詰めてパンチを打ち込むブランチフィールド。ナマユナスもジャブを返すが、ブランチフィールドは連打を出していく。手数を増やしている。左ミドル。ナマユナスちょっと動きが落ちているか。パンチから組んだブランチフィールド。ダブルアンダーフックでケージに押し込んだ。両脇を差し上げられているナマユナスだが、差し返した。離れる。ブランチフィールド常に連打を出していく。ナマユナス、足のステップが前半ほどのスピードがない。シングルレッグで飛び込んだブランチフィールド。ナマユナスこらえた。離れる。しんどいナマユナスだが手数を出していく。ブランチフィールド詰めて左ミドル。ホーン。
4Rは終盤ナマユナスが盛り返したが、全体の打撃のヒット数でブランチフィールドか。
5R。両者激しい打撃戦。ナマユナスもギアを上げた。ブランチフィールドが出るが、ナマユナスが逆にタックル。しかし小手に巻いて凌いだブランチフィールド。打撃戦からブランチフィールドダブルレッグ。尻下でクラッチしてテイクダウン。マウント!ガードに戻したナマユナスだが背中を付けている。ブランチフィールドパスしてサイド。クルスフィックス。ヒジを入れるブランチフィールド。腕のロックを外したナマユナスだが、ブランチフィールドはキムラ狙い。ブランチフィールド背中を向けて亀になり立ちに行くが、バックに回ったブランチフィールド。足のフックは許していないナマユナスだが、このままでは勝てない。立ったがブランチフィールドバックキープ。ケージ際で正対。投げを狙ったナマユナスだがブランチフィールドこらえた。ブランチフィールドまたダブルレッグ。こらえたナマユナス。タイムアップ。
1・2Rはナマユナス、3・5Rはブランチフィールド。4Rはややブランチフィールドだが、割れるとしたらこのラウンドか。
三者48-47でブランチフィールド勝利!
2Rまでは完全にナマユナスペースだったが、3Rに打撃でペースを上げてから引っくり返した。ナマユナスはフライ級では後半失速しがちだったが、今回も3R以降ペースダウンしてしまった。
ブランチフィールドは元王者グラッソを相手に指名。王者はフィオロと対戦するだろうことを考えると、これがベストのマッチメイクか。