イギリス・ウェールズのショアはバンタム級で5連勝し、ランキングにも入っていたが、リッキー・シモン戦で一本負けしUFC初黒星。減量苦から階級を上げ、初戦はマクワン・アミルカーニに一本勝ちしたが、前戦はジョアンダーソン・ブリートにカーフを蹴られる展開で、カーフキックをカットした際にスネから出血して、珍しい足のカットによるTKO負けを喫した。スタンド・グラウンドのどちらでも攻められるトータルファイター。29歳。
ザラルは2020年のUFCデビューからいきなり3連勝したが、現王者トプリアにUFC初黒星を喫すると、そこから4戦勝ちなしでリリース。約1年半、ローカルで3勝、キックやボクシングの試合でも経験を積み、今年3月に試合1週間を切ってからの欠場選手の代役としてUFCと再契約。ランキング目前のビリー・クアランティーロ相手に打撃で圧倒し、足払いでテイクダウンを奪ってからパウンド→リアネイキドチョークで一本勝ち。前戦はUFC1勝2敗のヤルノ・エレンス相手に打撃では押され気味だったが、タックルでテイクダウンすると、立ち際に背中に乗ってのチョークで2試合連続フィニッシュ勝利。2試合とも、なぜリリースされたかわからないほどの圧勝だった。28歳。
プレリムの第5試合という扱いだが、両者ともにランカーを狙える実力者同士。
打撃戦からショアがタックルに。シングルレッグでケージに押し込む。小手を巻いてこらえるザラルだが、ボディロックからテイクダウン狙い。手をついてこらえるザラルの頭部にヒザを入れるショア。しかしザラル立った。またボディロックから投げるショアだが、すぐにまた立ったザラル。差し返した。逆にテイクダウンを狙うザラルだが、ショアさらに差し返して離れる。ザラルのパンチの打ち終わりにワンツーを入れたショア。ザラルはさらにジャブを入れる。ショアワンツー。ザラルがパンチで出たところでタックル。ケージ際でバックを取られた体勢からアームロックを狙うザラル。そのまま入れ替えてボディロックの体勢。後ろに倒してテイクダウン成功。ハーフで押さえ込んだ。残り1分。体を起こそうとするショア。バックに回るザラル。四の字バックになるが残り10秒。チョークを狙うが不十分なままホーン。
最後にポジションを取ったザラルだが、そこからの攻めが少なかった。チョークを仕掛けていたのが攻勢と見られるか。そこまでのスタンドがほぼ五分なので、ややザラルか。
2R。打撃戦からタックルに入ろうとしたショアのアゴにヒザがビッグヒットしダウン!ザラル上になりハーフから肩固め!がっちり入りハーフマウントのまま絞める。ショアタップ!
ザラルは前回のUFC契約時と同じく3連勝。しかし前回は3連続判定勝ちだったが、今回は3連続での一本勝ち。一皮むけた姿を見せた。次はランカークラスの相手との対戦だろう。