【K-1】西村経済再生担当相 さいたま大会に中止要請

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3月22日にさいたまスーパーアリーナで開催されるビッグイベントK-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~。新型コロナウイルスの蔓延を受け、西村康稔経済再生担当相は主催者側に自粛を求めるよう野元裕埼玉県知事に要請したと報じられました。これに対して主催者サイドは感染拡大の防止のためにマスクやミネラルウォーターの配布、消毒液の設置、サーモグラフィーの設置による検温など予防を尽くした上で開催するとしています。

これは判断が非常に難しい問題。政府としては感染拡大のために自粛を求めるのは当然の話でしょう。一方で主催者サイドにしてみれば死活問題。たまアリを使うような大規模イベントを中止した時の損害は想像を絶するものがあります。格闘技受難の時代を迎え、どの大会も資金繰りは苦しく、下手をしたら会社が吹き飛ぶ危険性も…。それが故に十分に対策を重ねた上で開催したいという意向や心情も理解は出来ます。それでも観戦がきっかけでクラスターが生まれて感染が拡大した日には厳しい批判にされされるのは確実。中村拓己プロデューサーも頭を悩ませた事でしょう。

その末に下した決断は開催。あとは観戦する側がどう判断するかですが、果たしてチケットの払い戻しはあるのか。ホームページを見る限りではその記載を確認する事は出来ませんでした。チケットを購入したファンの中にも、感染のリスクを考えて来場を自粛する人は一定層いるはず。その層に対しての配慮はあってしかるべき。ファンが泣きを見る状況だけはなんとか避けてほしいものです。

そして改めて考えさせられたのは自粛を余儀なくされた企業に対する支援や補償の必要性。K-1に限らず中小零細企業やフリーの立場で何の補償もなければ、会社を存続すべく危険とわかっていても前に進むしか手がなくなります。逆に自粛がきっかけとなって倒産してからでは時すでに遅し。進んでも地獄、戻っても地獄のような状況に救いの手を。早めの対応を望みます。
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