長年フライ級で戦ってきた和田だが、この試合からストローに落とす。DEEPでは元谷とタイトル戦で1勝1敗、当時17歳の神龍には判定勝ち。RIZINでは現UFCトップランカーのカイ・カラフランスに勝利している(が、ONE契約後、榊原代表には「ONEと契約したのは視界に入っていない選手」呼ばわりされている)。ONEではフライ級トーナメントに出場し、準決勝で優勝したデメトリアス・ジョンソンに判定負けしたが、バックを取り得意のおたつロックに捕らえる場面もあった。36歳。
ウズベキスタンのザキロフは昨年3月のONE Friday Fightsで本田良介に2RKO勝ち。強烈なテイクダウンと重い打撃で圧倒しての勝利だった。ここまで10戦全勝(5KO・4一本勝ち)。昨年10月に箕輪ひろば戦が組まれていたが、試合当日に箕輪が交通事故に遭って中止となっており、今回がONE本戦デビュー戦となる。まだ21歳。
かなり細くなっている和田。体格ではザキロフが上。打撃戦。重い打撃を打ち込むザキロフだが、和田も打ち合う。ボディを入れた和田。ザキロフちょっと下がった。カーフを蹴るザキロフ。タックル。テイクダウン。しかし寝かされずに立った和田。ザキロフバックスピンキック。和田カーフキック。スリップ気味に倒れたザキロフ。ガードに入る和田に三角を狙うが、和田立って外した。ザキロフまたタックル。しかし脇を差してディフェンスする和田。首相撲に捕らえるとヒジ。ザキロフがヒザを返すが、ファールカップに当たりタイムストップ。再開。またカーフキックでスリップダウンしたザキロフ。すぐ立った。タックル。また和田脇を差して防ぐ。クリンチアッパーの入れ合い。ヒザを入れて離れたザキロフ。またカーフ。ザキロフも蹴りを返す。和田落ち着いている。右を入れた。首相撲に捕らえる和田にザキロフがヒザを出したが、またローブロー。再開直後に1R終了。
強豪ザキロフ相手に堂々と戦っている和田。カーフがどこまで効いているか。ザキロフの一発が怖い。
2R。ザキロフまたタックル。受け止めた和田。切った。またタックル。シングルレッグでクラッチしたが、和田クラッチを切って離れた。和田がプレスする。が、ザキロフの前蹴りがまたローブローに。謝罪するザキロフだがレフェリータイムストップ。インターバルが取られる。3度目ということもあり、ザキロフにイエローカード(10%の減点)。再開。ジャブを入れるザキロフ。和田も右を返すが、ザキロフさらにジャブで出る。タックル。切った和田。ジャブを増やしてきたザキロフ。和田もらっている。さらに右アッパー。バックスピンキック。ザキロフタックルにつなげる。切りきれない和田だが、ロープの間から外に落ちる。が、同じ体勢で中央で再開。難しい体勢だが…。ザキロフが和田の立ち際にバックを取る。背中に乗って四の字バック。グラウンドに持ち込むと、仰向けの体勢でバックからパンチを入れる。チョークの体勢に入ったが、引手を掴んで防いだ和田。ザキロフバックからヒジで削っていく。ゴング。
ローブローの中断後、ザキロフがジャブを増やし始めてから流れがザキロフペースに。和田は3R明確に優勢な場面を作らないと厳しいかもしれない。
3R。ザキロフのタックルを切る和田。前に出ていく。ザキロフのタックルに首相撲。右を入れて離れた和田。詰めてジャブから右。かすめた。ザキロフまたジャブの連打を打ち込む。またタックル。受け止めた和田。離れる。ジャブを入れるザキロフだが、和田詰めて右を入れた。またタックル。切る和田。ザキロフまたジャブを入れる。和田が詰めるとタックルにhじゃ行ったザキロフだが、和田切った。ヒザを入れるザキロフ。離れた。またジャブ。ボディ。和田も右を返す。詰めたところでザキロフがタックルに来たが切った。ザキロフ下がりながらジャブを入れる。和田のワンツーにテンカオを合わせたザキロフ。またタックル。切ったが、立ち際にまたタックル。また切ったが、ザキロフヒザを入れて離れる。和田詰めるが手が出ていない。ザキロフセンチャイキック。和田が詰めるとジャブをもらう。和田もパンチを返した。残り20秒でザキロフがバックスピンキックを放ったがスリップして下に。和田上からパウンド。立ったザキロフ。タイムアップ。
減点がなければザキロフという内容だが、ONE判定ならどちらに入ってもおかしくない程度の差。
判定3-0でザキロフ勝利。
2R中盤まで和田が良く対応していて、さらにローブローでの減点もあり、若いザキロフの気持ちが切れたかと思ったが、そこから逆に盛り返してきた。意外と気持ちが強かった。
惜しかった和田だが、3Rは明確に押されていた。